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ハデスとペルセポネは仲良し?ハデスの恋愛や夫婦関係、子どもについて解説

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ギリシャ神話の冥界の王、ハデスと妻のペルセポネは仲良しなのでしょうか。

ペルセポネは冥界の女王として、ハデスの隣でともに死者を裁くと言われています。

ひよこ
ひよこ

2人は仲良しなのかな~

ビションフリーゼ
ビションフリーゼ

一体どうやって夫婦になったんだろう?

この記事は、ハデスとペルセポネの関係性についてまとめました。

ハデスとペルセポネは仲良し?

ギリシャ神話では、ペルセポネ(コレー)は夫であるハデスの側にいることが多く、妻として冥界の女王として務めを全うしています。

しかし、実はこの二人の馴れ初めは穏やかなものではありませんでした

ハデスに好意をよせられたペルセポネが、冥界に誘拐される「冥界下り」の話が有名です。

ペルセポネは、全知全能の神ゼウスと豊穣の女神デメテルの間に生まれた子どもで、本来は「乙女」を意味する「コレー」という名前でした。

デメテルにとってコレーは唯一の子どもで、とてもかわいがっていました。

コレーは処女神達を尊敬し、アテナとアルテミスのように永遠の処女であることを誓いましたが、美の女神で恋愛の神でもあるアプロディーテは、このことからコレーに疎んじられるようになったと感じます。

そこで、アプロディーテはエロスの黄金の矢でハデスを射抜いて、コレーに恋をさせることを画策します。

エロスの黄金で出来た矢に射られた者は激しい愛情にとりつかれ、鉛で出来た矢に射られた者は恋を嫌悪するようになります。

そして、エロスの矢が当たったハデスは、コレーに恋をしてしまいます。

ハデスは、コレーがゼウスとデメテルの娘だと知ると、ゼウスにコレーとの求婚の許可をもらいに行き、ゼウスはデメテルに相談することなく、ハデスにコレーとの結婚の許可を出してしました。

ちょうどコレーは、ニューサ(山地)の野原でニュムペー(妖精)達と供に花を摘んでいました。

すると、そこに一際美しい水仙の花が咲いていて、コレーがその花を摘もうとニュムペー達から離れた瞬間、急に大地が裂け、黒い馬に乗ったハデスが現れ、彼女は冥界に連れ去られてしまいました

コレーは泣いて地上に返してほしいと言いますが、ハデスは返してくれません。

オリュンポスでは、母デメテルが娘の姿がどこにもないことに気がづき、悲しみにくれながら、娘を探して地上を巡り歩きました。

そして、10日目に月神ヘカテーと出会って、コレーが誘拐されたことを聞き、太陽神ヘリオスからハデスがコレーを冥界へ連れ去ったことを知ります。

デメテルはゼウスに抗議しますが、ゼウスは取り合わず、「冥界の王であるハデスであれば夫として不釣合いではない」といい、娘の略奪をゼウスが認めていることに母のデメテルは激怒、オリュンポスを去り仕事を放棄し、地上に姿を隠します

一方、冥界に連れ去られたコレーは丁重に扱われるものの、ハデスのアプローチに対して首を縦に振らず、食べ物にも手をつけませんでした。

豊穣の女神であるデメテルがオリュンポスから姿を消したことにより、地上には大凶作がやってきます。

この状況に困ったゼウスがヘルメスを遣わし、ハデスにコレーを解放するように伝え、ハデスもこれに応じます。

その際、ハデスがザクロの実を差し出し、それまで拒み続けていたコレーでしたが、ハデスから丁重に扱われていたことや空腹に耐えかねたなどの理由で、そのザクロの実の中にあった12粒のうちの4粒を食べてしまいました

そしてデメテルの元に帰ったコレーでしたが、「冥界の食べ物を食べた者は、冥界に属する」という神々の取り決めがあるため、冥界に戻らなけばなりませんでした。

デメテルはザクロは無理やり食べさせられたと主張して、コレーが再び冥界で暮らすことに反対しますが、神々の取り決めを覆せませんでした。

そして、食べてしまったザクロの数だけ冥界で暮らす(1年のうちの1/3)こととなり、彼女(コレー)は冥界の王妃ペルセポネーとしてハデスの元に嫁ぎました

そのため、馴れ初めは穏やかなものではありませんでしたが、冥界の取り決めを守ってペルセポネはハデスのそばで妻の役目を全うました。夫婦円満になっていく流れは後述します。

ハデスの恋愛観や恋愛模様は?

ハデスの恋愛観や恋愛模様について紹介します。

ハデスは元々は純真な心の持ち主で、恋をした女性へのアプローチが上手くいかず思い悩む姿が神話で描かれます。

といっても、もともとほかの天界の神々とは違い、神話に登場することが少ない神で、恋愛に関するエピソードはペルセポネの話しかありません

上記の話のハデス側の話を深堀していきます。

ある日、ハデスは大地の裂け目から地上を見上げ、その目にニュンペー達と花を摘んでいたコレーの姿が映ります。

そこをアプロディーテの息子エロスの矢で射られ、ハデスはコレーに恋をしました。

しかし、そのとき、ハデスは今まで恋をしたことがなく、何とか彼女の気を引こうと悩み苦しみますが、奥手な彼には気の利いたアプローチは思いつきませんでした。

そのため、上述の通りペルセポネの父であるゼウスに直接求婚の許可を取りにいきました。

出典:wikipedia

しかし、このあとの誘拐に関して、諸説があります。

ハデスによるペルセポネ略奪の諸説

〇実はゼウスの手を借りず、ハデスの独断でペルセポネを拉致した

〇ハデスはデメテルの許可も取ろうと考えていたが、ゼウスが説得しておくと言ったのでデメテルには黙っていた

〇ゼウスがハデスの申し出にあっさり許可を出したのは、デメテルが許可しないことを見越していたため

〇結局、ゼウスはデメテルに説得しに行かなかった

〇説得には行ったが、デメテルの機嫌が悪く、言い出せなかった

いくつかあるうちの一つには、この誘拐はハデスの独断だったとの諸説もあり、奥手の彼にしてはかなり思い切ったことをしたと感じます。

ただ、このハデスによるペルセポネの略奪は、古代ギリシアにおいて行われた略奪婚の風習を表しています。

これは夫となる男性は、相手の女性を父親から奪うくらいの力強さがなければ娘を嫁にやることはできないという考え方に基くものです。

そのため、当時の倫理観からいえば、ハデスの行動は必ずしも信義にもとるものではなかったと言えます。

とはいうものの、やはりゼウスがデメテルに伝えなかった説が多く、この略奪にゼウスが関わっていたという話が有名です。

ハデスに浮気相手はいた?

次に、ハデスの浮気相手について紹介します。

ハデスは、奥手で恋愛に疎かったため弟のゼウスやポセイドンとは違い、愛人や浮いた話はとても少ないです。

数少ない浮気相手の一人にメンテという森の精霊がいます。

あるとき、ハデスとメンテとの浮気を知ったペルセポネは、嫉妬に怒り狂いメンテを踏み潰し、草に変えてしまいました

この呪われた草は、その後「ミント」と呼ばれるようになります。

ミントはハデスの傍の神殿の庭で、 愛らしい存在感を保ったまま咲き誇り続けました。

地上でも今も陽光を浴びる度に芳香を放ち、人々に自分の居場所を知らせるのだといわれています。

または、メンテは地上を見回っていたハデスに目を付けられ、攫われそうになっていました。

そこを自身も攫われて妻となったペルセポネが気付き、彼女を香りの良い小さな草に変えて茂みへ隠し、ハデスの目から隠ししてやりました

また、ペルセポネはメンテーを雑草に変えただけで、それを芳香を放つミントに変えたのは彼女を憐れんだハデスだという説もあります。

もう一人の浮気相手はレウケです。

レウケはハデスに見初められて冥界に連れて行かれましたが、彼女は完全な不死の神ではなかったため死んでしまいました

これに悲しんだハデスは、レウケを白ポプラに変えたといわれています。

ちなみに、レウケとは「白い」という意味です。

それ以来、エーリュシオンには白ポプラが繁っているといわれ、後にヘラクレスが12功業の一つとして冥界を訪れたとき、エーリュシオンのレウケの木から冠を作りました。

ハデスとペルセポネの夫婦関係について考察

出典:wikipedia

そして、ハデスとペルセポネの関係性について考察していきます。

ペルセポネは、誘拐されてハデスの妻になりましたが、孤独なハデスに情を寄せたためか、紳士的なところにひかれたためか、夫婦の仲はだんだんと円満になっていきました。

ハデスは元来純朴で女たらしではないので、ゼウスやポセイドンに比べて、とても誠実に見えます。

浮気エピソードも少なく、夫婦で描かれることが多いので、夫婦仲はギリシャ神話の神々の中ではいいほうだと思われます。

ただ、当時の価値観に照らし合わせればおかしくはないものの、やはり結婚に至るまでの過程は現代の私たちにとって嫌悪感があるもので、本当にペルセポネがハデスを愛していたのかと不思議に思ってしまいます。

また、ハデスは奥手の割に浮気経験があり、決して一途だとは言い切れない側面もあります。

一方で、ペルセポネも地上に恋人がいて、人間の少年を溺愛する話があります。

アフロディーテは不幸な子ども「アドニス」に恋をし、彼の世話をペルセポネに頼みます。

あまりに美しい少年をペルセポネも愛してしまい、迎えに来たアフロディーテと奪い合いになりました。

結果、1年のうち3カ月はペルセポネと、次の3カ月はアフロディーテと、残りの3カ月を自由に過ごすという案で落ち着きました。

不思議な関係性ですが、ハデスの隣にはいつもペルセポネがいて、常に二人で死者を裁いている姿はやはり仲は悪くないでしょう。

そして、「ペルセポネ」の名前については諸説ありますが、「光を破壊する女・破壊する者」を意味すると言われていて、「目もくらむような光」という意味もあります。

ペルセポネは名実ともに冥界の女王としてハデスの傍に君臨しています。

ハデスとペルセポネに子ども(息子や娘)はいた?

ハデスとペルセポネに子どもはいません

ペルセポネはハデスの丁寧な扱いから、妻になることを次第に受け入れます。

「冥界の女王」としてハデスのそばにいる様子が多く描かれており、夫婦仲は馴れ初めの割に悪くなさそうです。

しかも、ペルセポネはときに、嫉妬心からハデスの浮気相手を厳しく罰します。

しかし、ペルセポネとハデスの間に子どもはできませんでした。

子どもがいない理由として、冥界は死後の魂が集まる場所であるため、新しい生命が生まれなかったという説があります。

ところが、ペルセポネには一人だけ子供がいます。

「ザグレウス」といい、ペルセポネの父であるゼウスが蛇の姿に化けて娘に近づき、子どもを産ませました

ゼウスの後任としてザグレウスを大切にしていることに、妻であるヘラは激怒します。

ヘラは復讐のためにザグレウスを殺します。

しかし、ゼウスがザグレウスの心臓を食べて他の女神と交わることで、ザグレウスの心臓を受け継いだ子ども「ディオニューソス」が生まれました。

まとめ

以上、ハデスとペルセポネの関係性についてまとめました。

ひよこ
ひよこ

誘拐されて結婚したなんてびっくりだね

ビションフリーゼ
ビションフリーゼ

でも、結構仲は良さそうだね

略奪婚という一見普通ではない結婚をした二人ですが、仲は悪くなくペルセポネはハデスに次第に心を開いていったのですね。

「冥界の女王」と呼ばれ、恐れられるほど、ハデスの妻としての務めを全うした姿は「コレー(乙女)」の面影はなく、かっこいい女神ですね。