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この記事は2018年に執筆した内容ですが、随時情報を追記しています。
2018年、西日本豪雨、大阪北部地震、北海道胆振東部地震、台風直撃で関空水没など日本各地で大災害が相次ぎました。
マンションをこれから購入する予定の人は、階数選びで「防災面」を意識する人もいるのではないでしょうか。
新築マンションの火災避難訓練に参加したわたしは、マンションの階数は何階がベストなのだろう?と改めて考えてみました。
この記事では、マンションの階数を選ぶ1つのポイント「防災面」を重視した考えをまとめます。
個人の主観なので偏りがあるかとは思います。
Contents
マンションの階数は何階が安全か(津波の被害が想定される地区の場合)
マンションの階数は何階が安全か、津波が来ても安全か、という答えはありません。
津波の被害が想定される地区でも、どれくらいの高さ(規模)かどうかで話が変わってくるからです。
とはいえ、津波の被害が想定される地区の場合は、できれば上の階に住むのが理想ではあります。
戸建てのケースを想定したら元も子もないので省きますが、これからマンションを購入するのなら、『ハザードマップ』で浸水範囲の確認をしておくことが、部屋選びのひとつのポイントになるのではないでしょうか。
津波被害が想定される地区に住んでいたなら、最も重視したいポイントです。
ここでは一例にはなりますが、大阪市湾岸の例を考えてみました。
以下は大阪府より、南海トラフで最大クラス(マグニチュード9クラス)の巨大地震が発生した場合の津波の浸水想定です。
出典:大阪市ホームページ
大阪市の例大阪市湾岸では津波が来た際、3階以上には逃げるように警告されています。
水門が破られた場合、マグニチュードが9.1想定で5メートルの津波が到達する予測がされています。
水門が破られなければ津波の被害はかなり抑えられると言われていますが、マンションに住む前提での最善を考えるなら3階以上に住むのが無難と思います。
このように、お住いの市(購入予定の地区)のホームページで『ハザードマップ』や『災害の予測規模』を確認した上で選ぶことが大切です。
理想は津波被害のない土地でマイホームを選びたいですよね…。
「災害で家を失う可能性があるならずっと賃貸で良い」と考える人がいるのも納得できます。
マンションで災害時に停電が長引いた場合、上層階はきつい
津波を想定するなら上層階のほうが良さそうですが、災害時に停電が長引いた場合は上層階はきついです。
わたしは火災避難訓練ではじめて居住するマンションの階段の上り下りを体験しました。
わが家は中層階に住んでいるのですが、階段の上り下りって結構大変ですね。
1人なら余裕だとしても、子どもを抱っこしながらだと10階が限界かもしれないと思えました。
新築マンションの地震時の対応で、「1981年以降に建設されたマンションは基本的には在宅避難である」ということを書きましたが、被災して飲食料がなくなれば買いに出る必要があります。
停電してしまい、復旧していなければ、エレベーターは使えないため階段の上り下りが必要になりますね…。
被災中、親が1人の場合(我が家はありうる)は、子どもを1人で連れて行くことになります。
避難訓練でも3人の子連れで参加しているママさんを見て、「もし子どもが複数人いたとしたら上層階ではキツイだろう」と思いました。
新築マンション入居1年後の感想では、「中層階以上が良い」と書きましたが、津波の被害がない前提なら、出入りがラクな下の階にもメリットを感じました。
1階や2階は外が近い感覚があって外出しやすく、荷物の搬入もラクなのがいいですよね。
合わせて読みたい
マンションの中層階(5階前後)は階段移動や揺れもまだマシ
マンション災害時の移動では4〜7階くらいであれば、階段移動もまだマシです。
浸水被害に遭うのも免れる可能性が高くなります(場所によってこの限りではないが)し、防犯面でも安心です。
1階や最上階は空き巣被害の確率が高いという話はよく聞きますよね。
参考
マンションの空き巣対策を教えて!空き巣が入る時間帯や階数って?エイブル
新築マンションの地震時の対応にあるように、「1981年以降に建築されたマンションは倒壊の危険はぼぼない」と言われるほど耐震性は高いため、その点は新築マンションはどの階でもいいのかもしれません。
ただし地震が起きたとき、上にいくほど揺れは強くなります。
わたしは中層階で震度4強を体験しましたが、それでも怖くてたまらなかったです。
「マンションの何十階の場合さらに揺れたのか…」と思うと中層階でよかったかもしれないと思いました。
震度7など最大規模の地震が起きた際、上の階ほど家具の転倒など二次災害も多くなると言われています。
タワーマンションは尚更です。
タワーマンションや上層階は非常食備蓄・家具の固定を特に念入りにすべき
タワーマンション上層階に住んでいて被災した場合、買い物に行こうにもエレベーターが使えなければ悲惨です。
タワーマンションに住む人は、非常食のストックを多めに用意するなどの対策を取るべきですね。
どう考えても、階段で荷物を運ぶのはきついです。
また、前述したように揺れがかなり大きくなるでしょうから、家具の固定をしっかりしておくのが望ましいです。
もちろん、上層階以外の人も最低限の非常食や防災グッズは備えましょう。
富豪であればプライベートジェットで海外に避難できるのでしょうか…。
災害時に富裕層は、どのような対策を取るのか密かに気になっています。
▼わが家の備蓄品についてまとめました
まとめ:マンションの階数は何階がベスト・安全なのか
けっきょくマンションの階数は何回がベストなの?
と思う方もいるでしょうが、階数選びは「どこに重点を置くか」で答えは人それぞれです。
どこに暮らしていても100%安心できる場所なんてないですから、できる限りの備えをすることしかできません。
「マイホームを購入しない」というのもひとつの選択になると思います。
ただ、新築マンションの階数選びで、中層階(5階前後)はプライバシーの守りやすさも然り、災害を想定しても比較的無難な選択だと思いました。
防犯・防災・価格・眺望・騒音・外出のしやすさなどなど、階数を選ぶポイントはいくつもありますが、中層階はバランスがいいです。
個人的には中層階(5階前後)はそこそこ気に入っています。
最後に
マンションの階数について書きましたが、そもそも自宅にいるときに被災するとは限りません。
津波の被害が想定される地域・されない地域で、マイホーム購入(マンション購入)に対する考え方も変わってくると思います。
日頃からいろいろな想定をして備えに徹するしかないですね。
マンションの階数についてわたしもとても悩みましたが、「中層階にしてよかった」と思いました。ステータスよりバランスのよさ。
ライフスタイルや価値観によって、その人に合ったいい選択ができますように。
以上、平均を好みがちな日本人思考の主婦でした。
▼大震災のとき、マンション住民はどうする?
その後、わが家はマンションを売却して一戸建てに住み替えました。