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引っ越しを考えてるのに、家が売れなくて困っている、というかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
わが家も住み替えたくて「購入した分譲マンションを売りたい!」と思ったのになかなか売れずに不安だった経験があります。
旦那さんの異動や転勤、子どもさんの成長、遠くに住む親の介護、さらには老後のご夫婦だけでの生活など、それぞれのライフスタイルの変化により、住み替えや引っ越しを考えるケースってありますよね。
賃貸アパートならば、いま住んでる部屋を解約し、次の部屋を探して引っ越しすればいいので大きな問題はありません。
しかしそれが、持ち家だとしたらどうでしょうか。
売りたいと思っている家が、長期間売れないままになったとしたら、「この家はこのまま売れ残ってしまうのではないか…」と心配になりますよね。
この記事では、不動産業者に勤務する宅建取引士のライターが売れない家によくある特徴10選をご紹介します。
この記事は、不動産業者に25年以上勤務する宅建取引士のライターと不動産売却経験のある主婦が共同で執筆しています。
Contents
売れない家の特徴10選
家を売却したいのになかなか売れない、問い合わせや内覧希望者はいるのに思うように売却まで進まない、という状況になることがありますよね。
わが家も不動産の売却活動をしているとき、売れるまで少し時間がかかって、マンションが売れる前に賃貸に引っ越した経験があります。
売れない家の特徴は主に以下です。
- 築年数が古い
- 駅から遠い
- 価格が高すぎる
- 土地・建物の大きさが希望と違う
- メンテナンスがされていない
- タイミングが悪い
- 景気が悪い
- 立地環境が悪い
- トラブル物件である
- 不動産会社に問題がある
次に、それぞれの理由と解決策をくわしくご紹介します。
1.築年数が古い
中古住宅にはよくあることですが、築年数が古いために、思うように買い手がつかないということがあります。
古い物件になると、買ったあとに修繕やリフォームなどが必要になり、多くの金額がかかってしまうことも考えられます。
そのために、購入希望者のその家に対する購入意欲が下がってしまい、売れ残ってしまうということになります。
対策としては、適度な修繕や清掃で、清潔感を感じられる状態にしておくということが有効です。
屋根の雨もりや壁のひび割れなど、大規模な修繕までは必要ありませんが、たばこのヤニや落書きで汚れたクロスを張り替えることで、見た目も変わり印象もよくなるでしょう。
また、 トイレやお風呂場などの汚れがちな水回りを、専門のハウスクリーニング業者に頼んで清掃してもらっておくのもいいでしょう。
このように、内覧する人が気持ちよく前向きに考えてくれるような状態にしておくことが大切です。
2.駅から遠い
駅から徒歩15分以上かかると、感覚的にやはり遠いなと感じてしまうものです。
さらに、バス交通がなかったり駅に自転車置場がなかったりすると、移動するのに不便で、購入希望者はその家を候補からはずしてしまいます。
このような場合は、それ以外の利点をアピールしてみるといいでしょう。
たとえば、バスの本数が多い、近くに大きなショッピングセンター、銀行、病院などがあり生活環境がととのっているならば、それはプラスの要素になります。
3.価格が高い
やはり価格が高いと売れにくくなる原因になります。
売値を決めるとき、売主はどうしても「少しでも高く売りたい」と思うものです。
それが、その地域の相場にあわない金額だと、買主は「高すぎる」と判断するので、購入まで至らないことになります。
このような場合、売値を見直し、適正価格に設定すると状況がかわることもあります。
担当者に、再度相談をしてみるとよいでしょう。
その地域の相場や事例、問い合わせや内覧者の状況等を確認して、適正な金額を設定すると売却が早まります。
4.希望する広さ・大きさじゃない
購入希望者は、いくつものモデルルームや住宅展示場などへ出向き、さまざまなタイプの住居を見ています。
そして、自分たちの求めている広さや大きさなど、少しでも理想に近い住居を探したいと思っています。
購入希望者の家族構成はそれぞれ違いますし、住む大人や子供の人数によっても、必要な広さや大きさは変わってきます。
それにより、なかなか希望者の理想と一致せずに、売れないということがあります。
解決策としては、敷地も含めて大きい住宅なら、住宅とそれ以外の土地の部分を分けて売却(分筆して売却)することを検討してみるのもいいでしょう。
住宅以外の土地の部分を、何か別のかたちで活かすことができないか考えてみるのもいいかもしれません。
小さすぎる物件の場合は、隣地を買い取ることが可能かどうか確認し、求められやすい大きさにすると売れやすくなるでしょう。
5.メンテナンスがされてない
築年数が浅くても、適切なメンテナンスがされてないと、家は古く見えてしまいます。
屋根からの雨もり、壁のヒビ割れなどが目立つと、全体的に傷んでいる印象が強いため、買い手は購入意欲が下がります。
このような場合、修繕にかかる金額の分を値下げするなど金額を調整すると売れやすくなります。
6.タイミングが悪い
売り出すタイミングが悪くて売れないということがあります。
住宅を売却する場合だけでなく、賃貸アパートを借りるという場合にも言えることですが、不動産業界には物件や人が動く繁忙期という時期があります。
繁忙期をはずしてしまうと、売れ残ってしまう可能性が高くなってしまいます。
対策として、この繁忙期に合わせて売りに出すということも有効です。
異動、転勤、入学、転校など春から始まる新しい場所での新生活に向け、人が物件を探し出すのが、2月~3月です。
そのタイミングにあわせて売りに出せば、必要にせまられて探す人が増える事もあり、結果売れやすくなります。
7.景気が悪い
単純に、景気が悪いと家を買いたいと思う人は減少します。
加えて最近は、新型コロナの影響もあり、賃金が下がった企業や個人もいますし、先の見通しがみえづらい世界情勢であることからもマイホームを買いたいと思う人が少ないのが現状です。
このような場合は、景気が良くなる時期を予測するのはむずかしいですが、世の中の動きや市場調査を重ねながら、売り出すタイミングを見極めることが大切になってきます。
8.立地環境が悪い
近くに工場があり、音、煙、匂いが気になる、あるいは大きな建物の陰になり日当たりが悪い、などの環境にあると、生活しにくいことから売れづらくなります。
このような場合、環境をかえるのはむずかしいため、住宅以外の利点をアピールしてみるといいでしょう。
道路が広くきれいに整備されている、緑の多い大きな公園があるなどがあれば印象もかわることでしょう。
9.トラブル物件(訳あり物件)である
近くに騒音やゴミ問題があったり、その物件や物件近くのエリアが、事件、事故、または自殺の現場になっていたりすると、売るのがむずかしくなります。
こちらがその事実を告げずにいたとしても、後になって近所の人に聞いて知った、となると大きな問題になることもあります。
このような場合は、最初で隠すことなく真実を伝えることが大切です。その一方で、このようなトラブルをまったく気にしない人もいます。
そのような人にターゲットを絞ったり、訳アリ物件ということで、価格を下げて売りに出してみるのもいいでしょう。
10.不動産会社に問題がある
不動産会社も、売買に強い会社、賃貸に強い会社、管理に強い会社といろいろあります。
お願いしている不動産会社の得意とするものが、売買ではなかった場合、売却はむずかしくなります。
解決策として、住宅売買の経験が豊富な不動産会社にお願いすると売れやすくなる可能性が広がります。
このように、売れない家には、物件そのものに原因がある場合や、それ以外に原因がある、またはその両方に原因がある場合など理由はいろいろ考えられます。
1年以上売れない家はどうする?【口コミ&宅建取引士の意見】
売れない期間が長いと、どうしても売れ残っている家と思われてしまい、あまり印象がよくありません。
では、1年以上売れない家はどうするべきでしょうか?
1年以上家が売れなかった人の実際の口コミは以下です。
- 問い合わせや内覧希望者もほとんどなかったので、価格が適正ではないと判断し、値下げをした。( S.Hさん 47才 )
- 内覧時の印象をよくするために、汚れていたクロスを張り替えた。( T.Kさん 52才 )
- 媒介をお願いする不動産会社を増やした( M.Kさん 58才 )
これらの体験談からもわかるように、長期間売れない家は価格を下げる検討をすることも必要でしょう。
また、修繕をしたり、ハウスクリーニングを入れたりして見た目をキレイにすることで、問い合わせが増えるかもしれません。
その他にも、思い切って不動産会社をかえることも有効でしょう。
今とは違う広告の仕方や営業活動で、いい方向に動く可能性もあるでしょう。
まとめ
早い時期での売却ができるよう、信頼できる不動産会社を見つけ、問い合わせの反応を見ながら、条件の見直しや調整をしていくといいでしょう。
家を売るということは、人生で何度も経験できることではありません。
世の中の情勢、動向をよく見極め決断することが大切になります。