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2017年5月に第1子の男の子を出産しました。
もこ
結果的には普通分娩で安産だったけれど、県外まで救急搬送されて慌ただしい出産でした。
ありのままの心境を書いているため、不適切な表現も含むかもしれません。
Contents
【初産の体験談①】順調だった妊娠経過
わたしは出産の1ヶ月前までフルタイムで働いていたのですが、
職場では「妊婦とは思えんほど元気やな!」と頻繁に言われるくらい、妊娠経過が順調でした。
つわり時期は、それなりに我慢しながら働いていたため、つわり軽くてよかったね!と言われると複雑な心境でしたが、実際吐くまではいかないレベルだったし、幸い妊娠関係では仕事を休むことなく退職の日を迎えました。
だれもに順調と思われ、わたし自身も体重管理もバッチリだし出産は怖いけどきっと何事もなく産むことができる、と思っていました。
【初産の体験談②】予定日前日に破水スタートからの陣痛
予定日前日。
夕方、散歩しながら「明日は予定日だよ、生まれてきてね〜」
とお腹に何度も話しかけていました。
(夫が仕事を休めるタイミングだったから、予定日に生まれてほしかった)
19時半頃、ソファで横になってドラマを観ていると、少量の尿もれ(?)が起こりました。
トイレで確認すると出血混じりで、これは尿漏れでなく、破水!?と、焦って検索。
産婦人科に電話すると、入院の準備をしてすぐに来るよう言われました。
里帰りしていたので、家族が車を出してくれ、20時頃病院へ出発。
夜用ナプキンをあてタオルも車に持ち込みましたが、一気に羊水が流れてきました(汗)
破水スタートで感染のリスクがあるから、シャワーを浴びることはできませんでした。
その後すぐに陣痛がはじまって、車の中で10分間隔。
ついに出産か!!!と緊張。
とはいえ、まだまだ生理痛くらいの痛みで我慢できるし、予定日ぴったりに出産できそう。
空気の読める子やな、とお腹を撫でながら、わたしは出産時期含むすべてが計画どおりなことに安堵していました。
でも出産に「計画どおり」なんて言葉はまるで当てはまりませんでした。
いま思えば、無事に赤ちゃんが生まれてくれるのは本当に奇跡だし、妊娠経過も人それぞれですべてが希望どおりにいくことなんてほぼないんじゃないかなと思います…。
▼陣痛より先に破水したときの対応
【初産の体験談③】産婦人科で「回旋異常」と告げられる
思いどおりにいくとばかり期待していたわたしに、エコーを確認した医師は告げました。
「回旋異常で帝王切開になりそうです」
まさか帝王切開を告げられるなんて信じられなくて、頭が真っ白になりました。
ざっくりまとめると、医師から受けた説明は以下。
状況
- 回旋異常で、赤ちゃんの頭が海老反りになっている
- 骨盤も狭く、赤ちゃんが産道を通れないかもしれないから、このままいくと帝王切開になる
- うちの病院では、輸血量が足りないから帝王切開は対応できない
- 近くの病院は受け入れ先がない
- 県外の総合病院へ救急車で向かいましょう
わたしは赤ちゃんが無事に産まれてくれさえすれば、と思いつつも「普通分娩で産みたい」と強く思ったことも覚えています。
そのときの浅い知識で、
- 1人目帝王切開だと2人目も帝王切開
- 子宮破裂などのリスクが高まるため、2人までしか産めない
と思っていたのです。
実際は帝王切開で3人以上産んでいる人もいます。
個人の子宮の状態や医師の対応によるようです。
子どもは2人を希望していたものの、そんな形で運命が決まってしまうのかと思うと複雑でした。
もともと望んでいた無痛分娩を諦めて、痛みを覚悟してその日を迎えていた背景もあり、普通分娩への執着心が芽生えていたのかもしれません。
内心いろいろな不安がありながらも、即座に病院を移る手続き。
陣痛の痛みもひどく増してきて、
もこ
と、恐怖心が増していきました。
【初産の体験談④】県外の総合病院へ救急搬送される
救急車に運ばれるころには痛すぎてうずくまっていました。
母と助産師さんが同乗してくれて出発
陣痛間隔は5分
救急車内の余計な振動も負担で、泣きながら痛みに耐えました。
しかし、この痛みが出産までつづくかと思って絶望したのは浅はかでした。
救急車内で感じていた痛みは、ほんの序の口に過ぎなかったのです。←
23時頃、隣県の総合病院に到着しました。
【初産の体験談⑤】総合病院に到着・陣痛分娩室へ
エコーと内診の結果、
回旋異常がマシな状態になり、「このままいけば普通分娩できる可能性が高い」と医師に告げられました。
どうやら、救急車内ではげしく揺らされたため、赤ちゃんの頭の向きが直ったとのことw
県外までの長い時間、揺れと痛みに耐えた甲斐があったーー!!
もし近くの病院に運ばれていたら、赤ちゃんの向きが直らず帝王切開になっていたかもしれません。
まあ、そのときは痛すぎて「もうむり!お腹切って取り出して!!」
とも思っていたんですけどね…。
実際は帝王切開も術後の痛みが壮絶で、産後は普通分娩以上に大変と聞きます。
その頃、子宮口は3cm開!
【初産の体験談⑥】陣痛で不安とパニック!いきみ逃しと内診に叫び狂う
わたし的に、子宮口が3〜4cm開いた時点の陣痛といきみ逃しが人生最大に戦慄しました。(早
まだまだこれからなのに、先が見えない不安からパニック。
それ以降もそれ以上に痛いはずですが、腹をくくるしかありません。
さらに、出産の痛みは陣痛だけではありませんでした。
先生の内診グリグリが陣痛以上に痛かった!!
助産師さんたちにされても我慢できたのに、医師にされるときだけこの世の終わりか、と思うほどで、このままわたしは死ぬんだと思いました。
いずれ降りてくるのに、そんなに何回も確認せなあかんの?
知識がないから疑問に思いながら、襲いかかる恐怖で先生が部屋に入るたび全力で拒否していました…。
偏見だけど、若くて非常勤の先生だったし慣れていなかったのかとも思いました…。
先生がいなくなってから助産師さんにすがりついて泣き、叫びすぎて体力を消耗し、とてもじゃないけどこれ以上は無理だと思ってました。
【初産の体験談⑦】夫の立ち会い。子宮口5cmで体力は底をつきる。
子宮口が5cm開いた頃
仕事の調整をして遠方から飛んできた夫が母と交代して立ち会ってくれ、ほっとして涙がでました。
痛くていきみたくても、いきみ逃ししなければいけなくて、体力は底をつきました。
そうなると叫ぶような声はもう出ません。
もう一生普通分娩はしたくない(心に誓った)。
夫は励ましてくれるけど、腰をさするとか身体的なフォローは素人で下手だし、
「そこちがう!!」「助産師さん呼んで!」
とすぐにナースコールしてもらっていました。
もこ
そのうち夫がテニスボールを腰に当てるのが慣れてきて、助産師さんにも褒められていました。
【初産の体験談⑧】意識が朦朧として声も出ない、呼吸の仕方を忘れた出産
子宮口の開きを確認するたび、
もこ
まだそれだけ?さっきから全然すすんでない!!!
絶望
いろいろ言葉を発する余裕はなく、
「まだ??」「むり!」
「それはわからないけど、赤ちゃん頑張ってるよ!お母さん上手だよ!」
途中までこのやり取りだけ繰り返していました。
からだはどんどん衰弱していくし、永遠に出てこないのでは、と悲観しながら、そのうち声は出なくなりました。
はげしい痛みに支配されると、逆に声が出なくなるのかもしれない。
子宮口が全開に近づくにつれ、意識が朦朧とし、目をつむることが何度もありました。
そのたび、
目を閉じちゃダメ!!!
いきむときは、見開いて!!!
と助産師さんに強く言われ、懸命に目を開きました。
呼吸もうまくできなくて、
しっかり息をしないと赤ちゃん苦しがってるよ!!!!
とも言われました…。(そんな怒られても…)
赤ちゃん、がんばろうね、がんばろうね
と心では唱えていました。
そんな調子で2時間くらい。
最後のほうで、医師が「切りますよー」と言って、会陰切開しましたが、
今頃!?( ゚д゚) 唖然
途中ずっと「切ってでもなんでもいいから早く取り出して!」
と念じていたし、もうとっくに切られていると思っていたから。
陣痛で麻痺して、会陰切開なんて感覚すらありませんでした。
その後も、
これが最後だと思って!
最後の力を振り絞って!
助産師さんたちから幾度となく励ましてもらいましたが、意識半分…。
というか、毎回最後やと思って力振り絞ってるけど、限界超えましたわ、
と思いながら、最後きちんといきめたのかわからないけど、
助産師さんが上に乗っかるように全力でお腹を押して、←これもすごい刺激
\ついに赤ちゃんが産声を上げた/
写真:イメージ
頭だけスポッと出て、もう一段階ふんばったら、肩から下はスルン!
産声はあまり覚えていませんが、赤ちゃんが生きていることに安堵…。
あとから、「威勢のいい元気な泣き声だったね〜」と家族から聞きました。
もこ
出産時間は約9時間で初産にしては早かった。
それでも「永遠にでてこない」と感じるくらいだから、何十時間もあの陣痛に苦しむ妊婦さんがいると思ったら、まさに命がけだと思えます。
初めての出産直後、赤ちゃんに会えた瞬間の感想
出産を終えた瞬間、正直生命の誕生に喜ぶ余裕はなく、
こんな痛みに耐え、生き延びたことが奇跡!!!
と思い、開放感と達成感で脱力しました。
そして、赤ちゃんの姿をパッと見たとき、
紫色っぽくて、小さくて(3300g台でわりと大きめなのに)少しぎょっとしました。笑
もこ
生まれた瞬間はみんなそうなのかな。生まれてきてくれてありがとう。
初めてのカンガルーケアの様子
その後、カンガルーケアで助産師さんが胸元に赤ちゃんを連れてきてくれたとき、うれしさが一気に押し寄せて涙が…。
もこ
ちっちゃくて可愛い。
この子が本当にわたしのお腹で育っていたんやなあ。
と、不思議な感覚。夫も泣いていた。
次に助産師さんがおっぱいを吸わせようと、赤ちゃんの口を近づけました。
赤ちゃんが本能のまま吸い始めたことにびっくり!
「生物学的な本能」というものを1番実感した瞬間でした。
親子で記念撮影もしてもらいました。
助産師さんの偉大さ
助産師さんって本当に偉大ですね…。
たまに「トイレで1人で出産」という未受診妊婦のニュースを見かけますが、考えられません…。
この世のものとは思えないほどの痛みと戦う中で、場慣れしている助産師さんの存在がどれほど心強かったか。
夫が手を握っていてくれたけど、常に助産師さんを1番に求めていました。笑
出産後の入院生活〜いままでの振り返り
産後の流れ
写真:イメージ
赤ちゃんは新生児室へ。
わたしは胎盤を出して、傷を縫合してもらい、入院部屋に案内されました。
会陰の縫合も出産で感覚が麻痺してあまり痛くなかったです。
全身痛くてフラフラで、ご飯を食べる気力もありませんでしたが、赤ちゃんに会いたくて何度か新生児室に足を運びました。
新生児が並んでいる様子はみんな天使!!!
でも「うちの子は特別に愛くるしいなあ」と思う人が多いやろうなあ。
(特別美形でもない限り、他人から見たらみんな同じ顔というけどw)
入院中の生活・授乳などの指導
出産の翌日からは母子同室で、怒涛の睡眠不足の幕開け。
新生児
母乳とミルクで栄養を与え、オムツ替えするヘビーローテーション。
沐浴や栄養指導がやたら長くて、休む間がなくきつかったです。
病院によるかと思いますが、母乳育児に力を入れている病院だったから、1日に何十回も授乳指導があって、ほぼ寝られなくてしんどすぎました。
(いまとなっては母乳がよく出てありがたかったけど)
ご飯もろくに食べられず、体重もすぐに落ちました。
退院後のこと
退院してからも、息子は比較的寝つきが悪い子どもで、2歳くらいまでは夜中に何度も起きる生活でした。
▼寝ないタイプの赤ちゃんについて
出産を終えたら、赤ちゃんとのんびりほっこり過ごせると思っていたら大誤算。笑
あの日から今日まであっという間だったけど、この2年でかなり濃い時間を過ごしたなあ。
陣痛の痛みがトラウマでもう普通分娩はしたくないけど、息子に会えたことは人生で最大の幸せで改めて愛情を感じる。
そんな息子も、もうすぐ2歳!
どんな出産でも、母子ともに無事に五体満足で元気な子どもが生まれてくれたら、こんな幸せなことはないですね。
妊娠中の方が無事にご出産されますように。
*安産祈願*