間取り30坪にアイランドキッチンを採用したい!
そう考えたとき、気になるのが「狭く感じないか?」「少しでも広々と見せる間取りはないか?」ということです。
この記事では、アイランドキッチンを間取り30坪のLDKに採用した実例やおすすめのレイアウトをまとめます。
この記事は、二級建築士、カラーコーディネーター3級の資格をもつ照明プランナーさんとともに執筆しています。わが家は戸建ての家づくりの際、アイランドキッチンを採用できないか考えて調査しました。
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Contents
アイランドキッチン30坪の実例
広いスペースが必要になるアイランドキッチンを30坪の間取りで採用したい場合、空間を上手く使う工夫が必要になってきます。
では、実際に30坪でアイランドキッチンを採用した間取りはどんなものがあるかご紹介します。
実例1.洗面と浴室を2階へ持っていき、リビングを最大限広くした間取り
キッチン・トイレ以外の水回りを2階へ持って上がったため、アイランドキッチンがゆとりをもって配置できています。
また、キッチンで作業しながらウッドデッキやテレビ、リビングが見渡せるのも嬉しい間取りですね。
ダイニングテーブルとアイランドキッチンを並列させる所も、家事同線を短くするポイントです。
ただ、玄関ホールから入って階段までの距離が対角の位置にあり長くなってしまっています。
さらに、ソファやダイニングを避けながらの同線なので、玄関ホールから2階への同線の頻度によっては注意したいポイントです。
その場合は、ソファの形状や配置を変えてみるのが良いかもしれません。
実例2.無駄のない同線でLDKを広々とさせた間取り
こちらは、アイランドキッチンとダイニングを少し離して配置した間取りです。
こちらの方が、アイランドキッチンのメリットである回廊性が活かせますね。
アイランドのカウンターには作業スペースは設けずスリムにして対面にカウンターを設けており、お子様の勉強やテレワークなど、集中できるスペースになりそうですね。
玄関ホールから入ってキッチン、2階、リビングへの同線も悪くなく、快適に過ごせる間取りになっていると思います。
注意したいのは、玄関ホールに入ってテレビが正面にあることです。
テレビは存在感が大きいですから、他のインテリアを邪魔してしまいがちです。
対策としては、テレビ設置面の壁紙をアクセントウォールとして変えるのがいいでしょう。
さらに、面積の大きいカーテンもアクセントウォールと上手くコーディネートすれば、センスある素敵な空間になります。
アイランドキッチン間取りのポイント
アイランドキッチンを採用するメリットといえば、リビング・ダイニング・キッチンすべての方向から洗面室にアクセスしやすくなるという点が最大のメリットといえるでしょう。
1つ目のポイントは、「洗面所との位置関係」です。
この間取りの場合、もしキッチンが壁付けになると、ダイニング・リビングから洗面所への同線が悪くなってしまいます。
洗面所の位置決めをする際には、基本的にキッチン横になるパターンが多いです。
しかし、洗面室へのアクセスはキッチンからに限らず、洗濯物を干す・収めるの同線や、汚れ物を洗濯機まで持っていく同線など、ダイニングやリビングから洗面室へ向かう同線も以外と多く、重要となります。
今あげた3方向からのアクセスを意識して、同線が悪くなるようならアイランドキッチンを採用したほうが住みやすさは格段に上がります。
2つ目のポイントは、「入口との位置関係」です。
アイランドキッチンといえば、オシャレでスタイリッシュなものが多いですよね。
さらにサイズもソファなどの大型家具と同じレベルで大きいものですから、アイランド型に関わらずキッチンは目に留まりやすいのです。
間取りの融通が利くのであれば、アイランドキッチンから離れた位置に扉を設けるのが理想的です。
やはり大きな設備ですから、扉からの距離が遠ければそれほど圧迫感も感じないでしょう。
さらに、インテリアを配置決めする時にも同様の手法が用いられますが、その空間に入って目が留まる場所(フォーカルポイント)が部屋全体のイメージを大きく左右します。
キッチンの他に絵画やオブジェなどのフォーカルポイントを設ける事によって、フォーカルポイントがキッチンになるのを避けることができます。
その結果、アイランドキッチンは入口から遠い距離に配置するのがおすすめです。
間取りの制約があって、入口から遠ざけれない場合でも、対処法はあります。
まずはキッチンのどこに目が行くのかを検討してみましょう。
上記の間取図を例にすると、ホールから入ってすぐシンクが見えます。
この距離ですと、シンクの中まで見えるでしょう。
常にシンクの中を綺麗に保つのが難しいのであれば、立ち上がりの壁を作ることをおすすめします。
さらに、扉の吊元が右にありますので、シンクの次にカップボードに目が行くでしょう。
カップボードに置く家電にも気を配りたいですね。
難しい場合は、扉付きのカップボードを選ぶのも1つの方法です。
おすすめは棚ごとすっきり隠せるアウトセットの扉を設置することです。
個別に扉を設けると家電のサイズも制限されてしまうので、アウトセット引戸を設置し、キッチンがOFFの時は扉を閉めて全部隠してしまうのがいいでしょう。
結論、まずは「アイランド型キッチンを入口から遠ざける」です。
難しい場合は、「フォーカルポイントを意識して、生活感を隠す工夫をする」というのが、アイランドキッチン採用で後悔しないためのポイントです。
アイランドキッチン間取り30坪のおすすめレイアウト5選
では、上記の点を踏まえて、おすすめのレイアウトをご紹介していきます。
おすすめレイアウト1
こちらは平屋30坪の間取りです。
コの字型になっており、家のどこからでも中庭を眺められる素敵な間取りですね。
キッチンから右のスペースですべての家事動線が完結するように工夫されています。
アイランドキッチンは中心に配置されており、LDやお庭を眺めながら調理ができるのは嬉しいですね。
無駄なスペースが無く、さらに家事動線もよく考えられており、おすすめの間取りです。
おすすめレイアウト2
こちらは平屋32坪の間取りです。
リビング・ダイニング・キッチンが一列に並ぶ配置が特徴です。
全体が見渡せて、家族のコミュニケーションが取りやすいでしょう。
それぞれのスペースに回遊性があるので、すれ違うストレスも無く、快適に過ごせそうです。
また、ホールからLDKへ入った時もキッチンは最も遠い位置にあり、テレビも視界に入らないという、理想的な間取りです。
おすすめレイアウト3
こちらは2階建て33坪の間取りです。
2階にリビングがあり、日当たりがよく風通しもいいです。
外からの視線を気にしなくてもいいというメリットがあります。
そして、アイランドキッチンは作業しながら帰ってくる人の顔が見える位置にあるので、家族とのコミュニケーションも円滑になるでしょう。
キッチンと洗面所は少し離れてはいますが、帰宅後の動線上に手洗いがあり、ここには扉がないので、スムーズに手洗いができるようになっているのもおすすめのポイントです。
おすすめレイアウト4
こちらは2階建て28坪の間取りです。
同じく2階リビングとなっており、2階で生活動線が完結するようになっています。
キッチンからはダイニングとリビングが見渡せれるのは嬉しいですね。
さらに、キッチンで作業中に家族が冷蔵庫までいくのにすれ違わなくても良いので、アイランドキッチンのメリットである回遊性が活かされています。
おすすめレイアウト5
こちらは2階建ての38坪です。
広めなので、キッチンの通路幅にゆとりがあります。
また、キッチンからはリビングとダイニングに加えてウッドデッキも見渡せるのは解放感があり、魅力的ですよね。
少しL型になっているため、ダイニング空間とリビング空間をうまく仕切ることができ、さらにキッチンに立てばどちらも見渡せるという、快適な間取りになっています。
間取り30坪におすすめのアイランドキッチンの寸法
基本的に、アイランドキッチンを採用するにあたり必要な寸法はどのくらいでしょうか。
通路として必要なのは、60cm以上と言われています。
しかし、60cmですと肩幅ぎりぎりの寸法ですので、現実的ではありません。
買い物袋などを持って歩ける寸法は最低75cm・大人がすれ違うのに必要なのは80cm~90cmです。
90cmもあれば、すれ違う時に片方が体を傾ければ通れる寸法ですので、個人宅で基本的に一人で作業するキッチンですと、80cmあれば十分です。
さらに、カウンターチェアを設置する場合は、その後ろを通れる寸法も必要です。
回転椅子であれば不要ですが、椅子を引くスペースや、人が通るスペースの確保には、1mあれば十分でしょう。
ただアイランドキッチンの場合、2方向から回り込めるので、後ろを通る必要が無ければ、着座時のスペース60cmで十分といえます。
アイランドキッチン間取り30坪の口コミ
アイランドキッチンを採用している間取り30坪の口コミを調査しましたら、キッチン自体は油跳ねや、片付けが大変という声はあったものの、動線に関してはやはり回遊性がある為、家事が楽になったという声が多かったです。
家事が楽になれば、ストレスも減り、生活の質を上げるきっかけにもなるのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、アイランドキッチンを間取り30坪のLDKに採用した実例やおすすめのレイアウトをまとめました。
アイランドキッチンを調査してきましたが、30坪間取りで採用するとなると、やはりアイランドキッチンの回遊性を活かそうとすればそれなりの広さが必要になるので、間取りがうまくいかない場合が多いようです。
同じ30坪でも2階建てか平屋かで間取りの制約は大きく変わってきますから、2階建て30坪の場合は窮屈になり生活空間が圧迫されてしまいます。
設計士のアイディアで解決できるなら別ですが、アイランドキッチンの回遊性は本当に必要かどうか。
無理に採用し生活が窮屈にならないか。自分の今の生活スタイルと照らし合わせてみてください。
そして、素敵で快適なマイホームを手に入れてください。
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