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キッチンは家庭内で毎日使用するスペースの1つであり、間取りの設計やキッチンのレイアウトは、生活の質に大きな影響を与えます。
キッチン二型(セパレートキッチン)は、一般的に広々として使いやすく人気がありますが、実は欠点も存在します。
わが家はセパレートキッチンにして満足しているけど、デメリットなんてあるの?
2型キッチンのデメリットや後悔の声をチェックしてみよう!
この記事では、キッチン二型の後悔は?デメリット9選&セパレートキッチンの口コミについてまとめます。
キッチンに2型のスタイルを迷われている方は、参考にしてみてください。
住宅会社に20年以上勤めるインテリアコーディネーター兼2級建築士の専門家が監修。
(キッチンスペシャリスト、福祉住環境コーディネーター資格を保有)
注文住宅・分譲住宅・リフォーム・リノベーション設計プランニング900件以上の経験をもとにしています。
家づくりをはじめる人は必見
Contents
キッチン二型の後悔は?デメリット9選
キッチン二型にすると、後悔しがちなデメリットポイントについて解説します。
- スペースに制約がある
- 家計への負担
- 移動が増える
- 家事効率の低下
- 水が床に飛び散る
- 片付けや掃除に手間がかかる
- 家族とのコミュニケーションがやや制限される
- 大きな食器棚などは別で収納スペースが必要
- リフォームがむずかしい
スペースに制約がある
キッチン二型は、1つの大きなオープンスペースではなく、コンロがある調理スペースと、シンクがある調理スペースの2つの独立したエリアに分かれています。
コンロスペースとシンクスペース、それぞれ作業スペースを設けることになるため、キッチンにそれなりの広さが必要です。
キッチンに取れる広さに限りがある場合、両方のエリアを充分に使えるかどうか検討が必要でしょう。
たとえば、コンロとシンクそれぞれの規格サイズを幅180cmにした場合、間の通路スペースや冷蔵庫スペースなどを含めると、約4.5帖ほどのスペースは必要になります。
一般的なシステムキッチンの規格サイズは、210cm、240cm、255cmが多いです。
180cmで考えた場合で最低でも約4.5畳ほどが必要となると、一般的なサイズのキッチンを入れる場合、さらにスペースが必要でしょう。
家計への負担
キッチン二型は、設備やスペースの増加に伴い、初期投資や維持費が増える可能性があります。
各メーカーでさまざまなスタイルが対応可能ですが、やはりスタンダードな壁付のI型に比べると、定価が高く設定されています。
そのため、予算に余裕がない場合は負担が大きくなるかもしれません。
移動が増える
キッチン二型は、コンロスペースとシンクスペースが別々にあるため、移動が増えて手間に感じることがあります。
特に忙しい時間帯には、この問題が顕著に現れます。
横に移動するだけでなく、振り返っての作業が多くなるため、移動距離を多く感じてしまうかもしれません。
家事効率の低下
前述した通り、キッチン二型は家事動線が増えるため、一型キッチンに慣れた人にとっては家事を効率的にこなすことがむずかしい場合があります。
たとえば、調理中に素材を洗って鍋やフライパンに入れるとき、Ⅰ型キッチンと比べて時間がかかることがあります。
引き出しにしまっているキッチンツールが、作業しているスペースではなく反対にある場合など、どうしても動作が多くなってしまいます。
コンパクトなスペースで調理・作業をしたい人には不向きかもしれません。
水が床に飛び散る
二型キッチンはシンクで洗った野菜をコンロに移す際に床をまたぐため、水が床に飛び散ることがあります。
一型キッチンに慣れた人にとってはその一手間と床が濡れることがストレスに感じる可能性があります。
片付けや掃除に手間がかかる
キッチン二型は、コンロスペースとシンクスペースが離れているため、片付けや掃除が面倒に感じることがあります。
それぞれの作業スペースには、調理で使用したキッチンツールや、食器などが溢れます。
十分な作業スペースがあるがゆえ、多くのもので溢れてしまうことがあるでしょう。
家族とのコミュニケーションがやや制限される
オープンキッチンが家族のコミュニケーションを促進する一方で、キッチン二型では、コンロスペースとシンクスペースが別れているため、どちらか片方はリビングとは反対の向きになります。
そのため、家族との交流が制限される可能性があります。
もちろん一方はリビング向きになるため、それだけでも家族とコミュニケーションが取りやすく十分だと感じる人も多いですが、常に家族のほうを見ながら作業したい人には不向きでしょう。
大きな食器棚などは別で収納スペースが必要
コンロスペースとシンクスペースの2つのエリアに分かれているため、大きな食器棚や家電などを置きたい場合、別でスペースが必要になります。
カップボードを作ることができるため2型キッチンは収納スペースが多いと感じる人がいる一方で、大きな食器棚を置きたい人は収納スペースの確保に悩むことがあるようです。
間取りや予算の関係で、食器棚を置くスペースが十分に取れなかったり、調理器具や食材などを収納する場所に困ったりすることがあるかもしれません。
リフォームがむずかしい
キッチン二型を採用したあとに間取りを変更したい場合、リフォームがむずかしくなることがあります。
同じ二型であればそれほどむずかしくはありませんが、ゆくゆくキッチンのスタイルを変更する予定がある場合は要検討です。
排水の位置が変わることで構造に影響する可能性もあります。
以上が、キッチン二型を選んだ人が後悔する可能性のあるデメリットの一部です。
キッチンを設計する際には、これらのポイントを考慮し、自身の生活スタイルやニーズに合った選択をしたいですね。
Ⅱ型キッチンの理想の間取り(レイアウト)は?
Ⅱ型キッチンの理想の間取り(レイアウト)は以下のポイントを押さえていることが大切です。
- コンロスペースとシンクスペースの効率的な配置
- スムーズな家事動線の設計
- 十分な収納スペースの確保
- 家族にとって使いやすい配置
- 使い勝手のいい家電製品の配置
Ⅱ型キッチン(セパレートキッチン)の理想的な間取りは、機能性と使いやすさを両立させることが重要です。
理想的な間取りやレイアウトのポイントを以下で解説します。
コンロスペースとシンクスペースの効率的な配置
まず、コンロスペースの調理エリアとシンクスペースの洗浄エリアを効率的に配置することが重要です。
調理エリアは、調理器具や調理材料の入った冷蔵庫、パントリーにアクセスしやすくします。
洗浄エリアは、片付け作業がスムーズに行えるようにシンクやゴミ箱を配置します。
スムーズな家事動線の設計
調理エリアのコンロから洗浄エリアのシンクへの移動距離を短くし、動線をスムーズにすることが重要です。
特に、調理中に素材を洗うとき、調理台からシンクへの距離を短くすることで作業効率が向上します。
コンロがある調理エリアは、コンロ+作業スペースが1つになっています。
コンロを右側に設置するか、左側に設置するかを検討することができます。
同じようにシンクスペースも、シンク+作業スペースとなっているため、右左どちらにシンクを配置するか選ぶことができます。
日頃、調理をしている動作を思い浮かべて、コンロとシンクの位置を検討してみると良いでしょう。
十分な収納スペースの確保
キッチン周りで収納するものは多くあります。
調理器具や食材、食器などの収納スペースを十分に確保することが重要です。
壁面やキャビネット、引き出しを効果的に活用し、使いやすい配置にすることでキッチンの整理整頓がしやすくなります。
家族にとって使いやすい配置
家族の動線やコミュニケーションを促進するために、キッチンのレイアウトに配慮することが重要です。
よく検討されるのは冷蔵庫の位置です。
キッチンの奥に冷蔵庫があると、お料理をしている人にとっては効率が良いです。
一方、ダイニングやリビングからアクセスする人にとっては、調理中にキッチンに入ることになるため、少し面倒です。
このように使い手によって使いやすさが異なります。
それぞれの家族に合ったリビングやダイニングとのつながりを意識し、家族が快適に過ごせる空間をめざしましょう。
家電製品の配置
最近は、調理家電におまかせの方も多いです。
『時短』という言葉がよく使われますが、家電におまかせしている間に、別のメニューを作ることができたら、家電にお任せするのも悪くありませんよね。
調理器具や調理材料など、頻繁に使用するアイテムは、調理エリアに近い場所に配置することで、作業効率を高めることができます。
また、使い勝手の良い収納方法を選択することも重要です。
以上が、Ⅱ型キッチンの理想的な間取りやレイアウトに関するポイントです。
ご自身の生活スタイルやニーズに合わせて、最適な間取りを検討しましょう。
セパレートキッチンリクシル(キッチン二型リクシル)口コミ
リクシルは、日本を代表する住宅設備メーカーの1つであり、そのセパレートキッチン(キッチン二型)も多くの人々に利用されています。
セパレートキッチン・リクシルに関する口コミや評判を以下にまとめました。
デザインがとても洗練されていて素敵でした!
シンクに取り付けるパーツがとても便利でよく考えられているわ。
作業がとても効率よくできて、お手入れも簡単でうれしい。
憧れのメーカーだったので採用しましたが、少し予算オーナーでした。
アフターサービスがしっかりしているので安心して使えます。
以上が、セパレートキッチンリクシルに関する口コミや評判の一部です。
個々のニーズや予算に合わせて、製品選びを検討する際に参考にしてみてください。
セパレートキッチン(キッチン二型)価格の相場は?
セパレートキッチン(キッチン二型)の価格の相場は、さまざまな要因によって異なります。
キッチンのサイズ、メーカー、デザイン、素材、機能などが価格に影響を与えます。
以下は、一般的なセパレートキッチンの価格の相場についての概要です。
低価格帯 | 10〜20万円くらい |
中価格帯 | 20〜50万円くらい |
高価格帯 | 50万円以上 |
価格には、キッチン本体のみの価格だけでなく、取り付け費用や付属品の費用も含まれることを考慮する必要があります。
また、特注品やカスタマイズされた製品は、価格が高くなる傾向があります。
さらに、地域や販売店によっても価格が異なるため、複数の店舗で比較検討することが重要です。
最終的な価格は、自身の予算やニーズに合わせて慎重に選択する必要があります。
価格だけでなく、品質やデザイン、機能性などを総合的に考慮し、最適なセパレートキッチンを選ぶことが重要です。
キッチン二型のメーカー一覧(表)
以下は、いくつかのキッチン二型のメーカーの一覧表です。
これらのメーカーは、セパレートキッチンを提供しており、それぞれ独自の特徴やデザインを持っています。
リクシル | 高品質な素材と洗練されたデザインが特徴。耐久性に優れている。 |
トクラス | シンプルで使いやすいデザインが魅力。コストパフォーマンスが高い。 |
パナソニック | 充実した機能と高い品質が特徴。デザインもバリエーション豊富。 |
ヤマダ電機ホームテック | 品揃えが豊富で、予算に合わせた製品が選びやすい。 |
タカラスタンダード | 上質な素材とデザインで、高級感あるキッチンを提供。 |
イオンモールホーム | シンプルで使い勝手の良いキッチンをリーズナブルな価格で提供。 |
これらのメーカーは、キッチン二型の製品を幅広く展開しており、それぞれのブランドによって異なるデザインや機能が提供されています。
自身のニーズや予算に合わせて、適切なメーカーと製品を選択することが重要です。
セパレートキッチンの使い勝手は?
セパレートキッチンの使い勝手は、使い手によって感想が異なります。
実際に使った人の感想
実際二型キッチンを採用して感じた使い勝手についてご紹介します。
- ゆったり広々とキッチンを使うことができる
- 料理の準備や調理を行う一方で、食器や調理器具の洗浄を同時に行うことができる
- 振り返るとすぐのところに作業スペースを作れば使い勝手が良い
2列型キッチンは、コンロのある調理エリアとシンクがある洗浄エリアが対面配置されているため、移動は増えますが、広々とキッチンを使うことができて快適です。
料理の準備や調理を行う一方で、食器や調理器具の洗浄を同時に行うことができます。
これにより、むしろ作業を効率的に進めることができ、料理時間や家事時間を短縮することが可能だと感じました。
工夫して良かったポイント
1つ工夫をしたのは、移動距離が多くならないようコンロスペースとシンクスペースの間の距離をしっかり検討しました。
間の距離が短すぎると、
- 引き出しを開けた時におしりがぶつかってしまう…
- 娘と料理をする際、すれ違うため余裕がない…
などの課題がありました。
そこで、自分にぴったりなスペースを検討したことで、それほど移動距離が多いと感じることはありません。
また、振り返るとすぐのところに作業スペースを作ったため、とても使い勝手が良いと感じています。
作業スペースが広く、2箇所にあるため、火を使うものと使わないもので分けて盛り付けもでき、ゆったりとした作業スペースが確保できています。
そして、何よりオープンな空間が広々としたLDKを演出してくれます。
遮るものがなくリビングの様子がわかり、家族とのコミュニケーションがとてもとりやすいです。
まとめ
2列型キッチンは使い勝手が良く、効率的な作業が可能なキッチンのスタイルですが、採用する前によく検討が必要なスタイルです。
一般的な壁付I型キッチンは、使ったことがある方が多いですが、二型は採用してみないとわからないことが多く、実際使ってみて後悔しているという声もあります。
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