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シンクとコンロが2列に分かれて配置されたⅡ型キッチン。
アイランドキッチンの広々とした作業スペースと、I型キッチンのスッキリ感の良いとこ取りができる、おすすめのキッチンレイアウトです。
マンション暮らしの頃はⅠ型のペニンシュラキッチンを使っていましたが、作業スペースが狭かったため、一軒家では「Ⅱ型キッチン」を選択しました!
Ⅱ型キッチンで使いやすい人気の間取りやレイアウトをチェックしてみよう
この記事では、Ⅱ型キッチンは使いにくい?おすすめ人気の間取り&わが家の実例をまとめます。
この記事は、大手ハウスメーカー出身で不動産勤務のインテリアコーディネーター兼カラーコーディネーターとともに執筆しています。わが家は実際にⅡ型キッチンを導入しました。
家づくりをはじめる人は必見
Contents
Ⅱ型キッチンは使いにくい?【体験談】
実際にⅡ型キッチンを導入したわが家。
使いにくいどころか、使いやすい!と感じています。
以下で「使いやすい点」「使いにくい点」について解説します。
Ⅱ型キッチンが使いやすい点
Ⅱ型キッチンが使いやすいと感じるポイントは以下です。
- 作業スペースが広くて料理が快適にできる
- 収納力があり大型の海外製食洗機(60cm)を導入することができる
- 対面で家族のほうを向いて作業をすることができる
- コンロを壁側にしたため、汚れや生活感がリビングから見えづらい
- コンロを壁側にしたため、揚げ物をしても油が飛び散りづらい
- リビング側からゴミ箱を見えないようにできる
海外製の大型食洗機を導入することができて本当によかったです。
Ⅰ型キッチンだったらわが家の間取りの場合、キッチンの横幅が取れず収納が少なくなってしまうため、60cmの食洗機は諦めていたと思います。
わが家が導入したAEGの食洗機は壊れやすいのかどうか使用した感想は以下で紹介しています。
また、Ⅱ型だからというわけではありませんが、壁に飾り棚を設けることもできたため、見た目も気に入っています。
Ⅱ型キッチンが使いにくい点
Ⅱ型キッチンが使いにくいと感じるポイントは以下です。
- 通路幅が狭いと、引き出しを開けたときに人が通りづらい
- シンクとコンロが対面するため、濡れた野菜などを運ぶ際に水滴が落ちる
使いづらいと感じることはほとんどありませんが、強いて挙げるなら通路幅が狭いと複数人では料理がしづらいことです。
わが家は通路幅を85cmにしたため、狭いとまでは感じず、夫婦2人で料理をすることも十分できていますが、あと5cmほど幅があったらもっと使いやすかっただろうな、とは思います。
90〜100cm以上の通路幅があれば2人以上でも料理がしやすそうだね。
Ⅱ型キッチンの間取り(レイアウト)のおすすめは?
Ⅱ型キッチンの間取りやレイアウトのおすすめ、選ぶときのポイントを解説します。
【前提条件】設備の寸法220cm・奥行き220cmのスペースが必要
Ⅱ型キッチンを設置するにあたり、まずはどの程度のスペースが必要になるか把握しましょう。
ii型キッチンを設置するために必要なスペースは以下です。
Ⅱ型キッチンの設備の寸法:シンク側 200cm〜
設備の寸法は、ii型キッチンですとシンク側が幅200㎝~必要です。
幅280㎝~のアイランドキッチンと比べると、幅は比較的コンパクトに収まります。
Ⅱ型キッチンの奥行き:220cm〜
Ⅱ型キッチンの奥行は220㎝~必要です。
奥行200㎝~設置できるアイランドキッチンと比べると、Ⅱ型キッチンのほうが奥行きは広いスペースが必要です。
Ⅱ型キッチンは、幅はコンパクトに収まりますが、奥行きはシンクとコンロが2列に分かれて配置されているため、アイランドキッチンよりスペースが必要になります。
対面のメリットを活かそうと思えばシンク前のスペースも十分に取らなければなりません。
続いてⅡ型キッチンが採用される主なパターンを2つご紹介します。
おすすめの間取り①2列を短手に配置
まず1つ目は、2列を短手に配置するパターンです。
この場合はインテリアの邪魔をしやすいレンジフードと冷蔵庫を隠すことができるため、見た目はかなりスッキリするでしょう。
ただ、この間取りですと冷蔵庫とコンロの距離が近いため、コンロで調理中に家族が冷蔵庫を開けようとすると窮屈になりやすいです。
そのため、この配置ですとコンロ横にカップボードを設置し、シンク前にダイニングテーブルを設置するために、短手364㎝、長手455㎝が推奨されています。
ダイニングテーブルのスペースを無しとして、カウンターで食事をするスペースを想定すると、短手364㎝、長手364㎝が最低必要寸法となります。
おすすめの間取り②2列を長手に配置してダイニングテーブルを並列
2つめは、2列を長手に配置し、ダイニングテーブルを並列させるパターンです。
カップボードを長めに取り、その延長線にPCスペースを設けるパターンも多くみられます。
同線も短くて済みますし、別の場所にワークスペースを設けるよりはスッキリして見えるメリットがあります。
カウンター使用もできますし、ダイニングテーブルも設置できます。
このようにライフスタイルに合わせて使い方を変えられるため、汎用性が高いと言えます。
ただ、上の図については、冷蔵庫とシンクの距離が離れていて、ややバランスが悪いと思います。
シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ線をワークトライアングルと呼び、正方形に近づくほど快適な配置とされています。
おすすめの間取り③キッチンにワークトライアングル
前述した通り、キッチンでは、主にシンク・コンロ・冷蔵庫の3点を行き来して作業をします。
その3点をつなぐ線をワークトライアングルと呼び、そのワークトライアングルが、上の図のように1辺120㎝以上かつ、3辺の合計が510㎝に近ければ近いほど、快適に作業ができると言われています。
510㎝より多くなると、移動距離が増え、短すぎると窮屈に感じます。
また、コンロとシンクと同じ距離に冷蔵庫を配置するのがベストといわれており、3つを結ぶ三角形が正三角形に近づくほど理想的な配置です。
ここでポイントになるのが、冷蔵庫の位置です。
冷蔵庫は間取り次第ではコンロ・シンクから離れることがあり、後悔する方がいます。
「生活感が出る冷蔵庫をなんとか隠したい」という思いが先行すると、レイアウトに後悔してしまう可能性があるのです。
パントリーに隠す例もありますが、それでは3箇所のトライアングルが崩れてしまい、使い勝手の悪いキッチンになってしまいます。
快適に作業ができる位置はどこなのか、ワークトライアングルを用いて検討してみてくださいね。
Ⅱ型キッチンで人気の間取り(レイアウト)3選
Ⅱ型キッチンを取り入れた人気の間取りやレイアウトをご紹介します。
実例①:ワークトライアングルが完璧
ワークトライアングルが完璧で導線に無駄がないⅡ型キッチンのレイアウトです。
横並びダイニングで、開放感とスッキリ感も感じられます。
また、写真左の入口から入ったとき、冷蔵庫、レンジフード、収納が視界に入らないことからも、かなり完成度の高い配置ですね。
実例②:コンロスペースを壁で囲うレイアウト
コンロスペースを壁で囲うⅡ型キッチンのレイアウトです。
間口が狭い場合、家電類を壁で囲うと生活感を隠すことができます。
暗めのアクセントウォールにレンジフードを同化させることで、すっきりとした印象になりますね。
実例③:ダイニングテーブルを造作してキッチンに組み込ませるレイアウト
ダイニングテーブルを造作してキッチンに組み込ませるⅡ型キッチンのレイアウトです。
ダイニングとキッチンの一体感が強調され、空間全体に統一感が出ますね。
レンジフードを飾り壁でうまく隠しているのもポイントです。
Ⅱ型キッチンの通路幅のおすすめは?
Ⅱ型キッチンの通路幅のおすすめは、キッチンにカウンターダイニングを設けるかどうかで異なります。
キッチンにカウンターダイニングを設けない場合、おすすめはそれぞれの通路幅で最低80㎝以上です。
通路幅は、人体工学的に推奨寸法があります。
80cmの寸法は人が物にぶつからず快適に作業ができる寸法で、住宅だけでなく店舗計画にも用いられています。
シンク側が回廊型の場合は、上の図の寸法を参考にしてみてくださいね。
ただし、この寸法は、大人が正面を向いて歩ける最低寸法ですので、すれ違うときには体を傾ける必要があります。
一方、シンク側のキッチンを、作業だけでなくカウンターダイニングとしても使用する場合、壁までの距離は最低90cm以上が必要です。
上の図は店舗を想定して、着席の後ろを通れる寸法ですが、住宅の場合でも同じ寸法を確保することをおすすめします。
もし着席だけの幅しかなければ、シンク側のキッチン配置をアイランド側にすると、奥に座る人も席を立つとき回り込めるため、問題は解決するでしょう。
Ⅱ型キッチンの価格の相場は?
II型キッチンの価格の相場は、素材・サイズ・設備によりますが、90万円〜300万円が一般的です。
クリナップの公式HPを参考にしたところ、II型キッチンを施工する場合、150万円〜300万円台となっています。
また、クリナップのI型キッチンは、20万円〜300万円台であることから、II型(2列型)の最低価格はI型よりも高いといえます。
キッチンハウスの場合、公式HPに載せている参考プランは、カップボードの費用込みとなっているため、Ⅱ型キッチンもアイランドキッチンも変わらない価格帯で提示されています。
選択する商品によっては、I型キッチンよりⅡ型キッチンが倍以上高い場合もあります。
Ⅱ型キッチン(2列型キッチン・セパレートキッチン)とは
Ⅱ型キッチンとは、キッチンとコンロが2列に分かれたタイプのキッチンです。
「ii型キッチン」「Ⅱ型キッチン」「2列型キッチン」「セパレートキッチン」という表記方法があります。
また、キッチンハウスでは「デュエ」と名付けられており、メーカーによって独自の表現を使用していることもあります。
海外で主流のスタイルでしたが、近年の海外インテリアブームも相まって採用件数は増えているように感じます。
キッチンのコンロ回りの汚れる部分は隠しつつ、シンク側では対面で作業ができるメリットがあります。
まとめ:Ⅱ型キッチン(2列型キッチン)は広々としたスペースで使いやすい
ii型キッチンは広々としたスペースを確保でき、使いやすい間取り(レイアウト)です。
また収納力があり、見た目をスッキリさせることもできるため、インテリアにこだわりのある方にもおすすめしたいです。
Ⅱ型キッチンが使いやすいと感じるポイントは以下を参考にしてみてください。
- 作業スペースが広くて料理が快適にできる
- 収納力があり大型の海外製食洗機(60cm)を導入することができる
- 対面で家族のほうを向いて作業をすることができる
- コンロを壁側にしたため、汚れや生活感がリビングから見えづらい
- コンロを壁側にしたため、揚げ物をしても油が飛び散りづらい
- リビング側からゴミ箱を見えないようにできる
一方、通路幅が狭いと人が通りづらかったり、シンクとコンロが対面するため、濡れた野菜などを運ぶ際に水滴が落ちる…というデメリットも一般的には挙げられています。
間取りや使い勝手をイメージして、メリットとデメリットを天秤にかけてみてください。
キッチンはお部屋の大部分を占めますから、キッチンでお部屋の雰囲気が左右されるといっても過言ではありません。
快適なキッチンライフを手に入れるために、慎重に判断しましょう。
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