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ギリシャ神話には数多くの神様が存在しますが、オリュンポス十二神など有名な神様はご存知でしょうか。
あまりどんな神様がいるのか知らないな~
有名な神様なら大体知っているよ!
この記事では、ギリシャ神話好きのライターがギリシャ神話に出てくる神様一覧や12神、まともな神などについてまとめました。
また、ギリシャ神話の神様は破天荒な神様が多いイメージがある方もいらっしゃると思いますが、ここではまともな性格を持つ神様についても紹介します。
Contents
ギリシャ神話の神様一覧(ギリシャ神話の登場人物)
まず、ギリシャ神話の神様(登場人物)を一覧にしました。
ここでは、神話に登場しないギリシャの神様や別の神と同一視されお話があまり残っていない神様などは省略させていただきます。
ギリシャ神話に登場し、物語の展開に関わりのある神様を紹介しますので、神話を読むときに参考にしてください。
また、半神半人の英雄やニュンペー(妖精)も今回は割愛させていただきます。
神の名前 | 特徴 |
---|---|
カオス | 世界の始まりに存在した原初の神 |
ガイア | 大地の象徴、母なる神 |
タルタロス | 奈落の神、奈落そのもの |
エロス | 恋心と性愛の神 |
エレボス | 幽冥の神、ニュクスの兄で夫 |
ニュクス | 夜の神 |
アイテル | 天空の神、エレボスとニュクスの息子 |
ヘメラ | 昼の神、エレボスとニュクスの娘 |
ウラノス | 天空神、原初の神々の王、ガイアの息子で夫 |
ポントス | 原初の海神、ガイアの息子で2番目の夫 |
ウーレアー | 山の神、ガイアの子の一柱 |
ネレウス | 海神、穏やかな海の神格化、ガイアとポントスの息子 |
オケアノス | ウラノスとガイアの息子、ティタン族の長兄 |
コイオス | ティタンの一柱、アポロン、アルテミス、ヘカテの祖父 |
クレイオス | ティタンの一柱 |
ヒュペリオン | ティタンの一柱、太陽神・光明神 |
イアペトス | ティタンの一柱、ゼウスと対立 |
クロノス | ティタンの長、全宇宙を支配した神々の王、農耕の神 |
レア | ティタンの一柱、大地の女神、クロノスの配偶神 |
テイア | ティタンの一柱、ヒュペリオンの妻 |
テミス | ティタンの一柱、法・掟の女神、ゼウスの2番目の妻 |
ムネモシュネ | ティタンの一柱、記憶の神 |
ポイベ | ティタンの一柱、コイオスの妻 |
テテュス | ティタンの一柱、オケアノスの妻 |
ヘリオス | 太陽神、ヒュペリオンとテイアの息子 |
セレネ | 月の女神、ヒュペリオンとテイアの娘 |
エオス | 暁の女神、ヒュペリオンとテイアの娘 |
レト | 最も柔和な女神、アポロンとアルテミスの母 |
アステリア | レトの姉妹、ヘカテの母 |
アトラス | ゼウスに敗れ、世界の西の果てで天空を支える |
プロメテウス | 人間を創造、火を盗んで人類に与えた |
エピメテウス | プロメテウスの兄弟、パンドラの夫 |
プレイアデス | アトラスの7人娘 |
マイア | プレイアデスの長女、ヘルメスの母 |
ヘテカ | 月、魔術、豊穣、浄め贖罪、出産を司る冥府神の一柱 |
パーン | 羊飼いと羊の群れを監視する神 |
メティス | 知性の神、ゼウスの2番目の妻 |
ヘスティア | 炉、家庭、国家を司る処女の女神、クロノスとレアの娘 |
デメテル | 大地と豊穣の女神、クロノスとレアの娘 |
ヘラ | 結婚の神、ゼウスの3番目の妻、クロノスとレアの娘 |
ハデス | 冥界の王、クロノスとレアの息子 |
ポセイドン | 海と地震を司る神、クロノスとレアの息子 |
ゼウス | 全知全能の最高神、クロノスとレアの息子 |
アプロディーテ | 愛と美、性、生殖、豊穣の女神 |
アテナ | 戦い、知恵、都市の守護女神、ゼウスとメティスの娘 |
ホーライ | 季節と秩序を司る女神たち、ゼウスとテミスの娘 |
モイライ | 運命の三女神、ゼウスとテミスの娘 |
アストライアー | 正義の神、一説ではゼウスとテミスの娘 |
ヘパイストス | 炎と鍛冶の神、ゼウスとヘラの息子 |
アレス | 戦いの神、ゼウスとヘラの息子 |
エイレイテュイア | 出産と産婦を守る女神、セウスとヘラの娘 |
ヘべ | 青春の神、ゼウスとヘラの娘、ヘラの最愛の娘 |
アルテミス | 狩猟、貞潔、月の女神、ゼウスとレトの娘 |
アポロン | 光明、芸術、予言の神、ゼウスとレトの息子 |
ヘルメス | 神々の伝令使、旅人、商人などの守護神、ゼウスとマイアの子 |
ディオニュソス | ワイン、酩酊、豊穣神、ゼウスの息子 |
アムピトリテ | 海の女王、ポセイドンの妻 |
トリトン | ポセイドンとアムピトリテの息子、深淵の使者 |
テティス | 海の女神、英雄アキレウスの母 |
ペルセポネ | 冥界の女王、ゼウスとデメテルの娘 |
アネモイ | 風の神たち |
イリス | 虹の女神 |
エリニュエス | 復讐の女神たち |
ムーサイ | 技芸・文芸・学術・音楽・舞踏などを司る女神たち |
エリス | 不和と争いの女神 |
ステュクス | 地下を流れる大河の女神、ニケ、クラトス、ゼロス、ビアの母 |
ニケ | 勝利の女神 |
クラトス | 強さや力の神 |
ゼロス | 熱意や激情、競争心、対抗意識の神、ゼウスの側近の一柱 |
ビア | 力、勇敢、武勇、暴力の神、ゼウスの側近 |
ハルモニア | 調和の神、アレスとアプロディーテの娘 |
ヒュメナイオス | 結婚の祝祭の神、すべての結婚式に現れる |
ヘルマプロディトス | ヘルメスとアプロディーテの子、両性具有 |
カロン | 冥界の河ステュクスあるいはその支流アケローン川の渡し守 |
タナトス | 死の神、ヒュプノスと双子の兄弟 |
ヒュプノス | 眠りの神、ニュクスの息子 |
ケーレス | 戦場で死をもたらす悪あるいは女神 |
グライアイ | 三姉妹で、一つしかない目と歯を共有している |
テュポン | 神とも怪物とも言われる巨人、ゼウスと一騎討ちをした |
アスクレピオス | 医学の神、優れた医術の技で死者すら蘇らせ、のちに神になった |
ヘラクレス | 半神半人の英雄の中でも最大の存在で、のちに神になった |
以上、ギリシャ神話に登場する神様をピックアップしてご紹介しました。
神様の数が多すぎるため、気になった神様がいたらぜひ調べてみてください。
ギリシャ神話の12神一覧
次に、ギリシャ神話において重要なオリュンポス十二神について紹介します。
ゼウス
ゼウスはオリュンポスの主神で、神々の王です。
ゼウスの家系図は?妻や子供、兄弟など一族構成を図解で解説!宇宙や天候を支配する天空神であり、宇宙を破壊できるほど強力な武器を操ります。
その武器は、雷霆「ケラウノス」と呼ばれ、タルタロスに閉じ込められていたサイクロプス三兄弟が、開放してもらったときにゼウスに献上品として作ったもので、形は雷の形で描かれることが多いです。
ギリシャ神話の多神教の中にあっても唯一神的な性格を帯びるほど、絶対的で強大な力を持っています。
ゼウスは兄弟たちの協力を得て、父クロノスから世界の覇権を奪取し、神々の頂点に立ちました。
1番目の妻は、知性の神メティスで、クロノスに飲み込まれた兄弟たちを救うことに協力してくれました。
その後、メティスの妊娠が発覚しますが、ゼウスは「ゼウスとメティスの間に生まれた男神は父を超える」というガイアの予言を恐れ、メティスを丸呑みしてしまいます。
2番目の妻は、掟の神テミスで、運命の三女神モイライ、季節の女神ホーラー、正義の女神アストライアーをもうけました。
3番目の妻は、姉であり、結婚の女神ヘラで二柱は永遠に結ばれます。
しかし、その後も浮気を繰り返し、たくさんの女神や人間との間に子供をもうけ、多数の神や英雄の父祖です。
ゼウスより上の神はだれ?ギリシャ神話のゼウスに勝る神について考察ヘラ
ヘラは結婚の神で、ゼウスの永遠の正妻です。
権威を象徴する王冠と王笏を持っていて、天界で絶大な権力を握り、「神々の女王」と呼ばれています。
古代ギリシアでは一夫一婦制が重視されていたため、浮気を繰り返すゼウスとよく口論になっています。
ヘラは、毎年春になるとナウプリアのカナートスの聖なる泉で沐浴して、処女性を取り戻し、天界で最も美しくなります。
この時期にはゼウスも他の女に目もくれずにヘラと愛し合うと言われています。
ゼウスと結婚するときのある有名なエピソードがあります。
掟の女神テミスと結婚していたゼウスは、ヘラの美しさに恋に落ち、カッコウに化けてヘラに近付き犯そうとしました。
しかし、ヘラは抵抗を続け、決してゼウスに身体を許さず、ヘラは交わることの条件として結婚を提示しました。
ヘラに魅了されていたゼウスは仕方なくテミスと離婚し、ヘラと結婚しました。
ポセイドン
ポセイドンはゼウスのすぐ上の兄で、ゼウスに次ぐ力の強さを誇る海神です。
海を全て支配し、大陸でさえもポセイドンの力によって支えられています。
ネプチューンとポセイドンの違いは?神話の海の神の役割や性格を紹介地震をコントロールでき、あまりの凄まじさに地上が裂けて冥界が露わになってしまうのではないかと冥界の王ハデスが危惧したほどです。
また、地下水の支配者でもあり、泉の守護神ともされます。
ポセイドンは、ゼウス・エナリオス(海のゼウス)と呼ばれるほどの地位と実力を兼ね備えています。
三叉の矛(トリアイナ)という武器を用いて大海と大陸を支配します。
ポセイドンの妻である海の女神・アムピトリテは、美しい海の女神で大波を引き起こしたり、巨大な怪魚や海獣を数多く飼うなど強力な力を持っていました。
この強力な海の女神であるアムピトリテを正妻にしたことで、ポセイドンは大地と共に海も司るようになったと言われています。
デメテル
デメテルは、ゼウスの姉であり豊穣の女神で、穀物の栽培の仕方を人間に教えた存在であるとされています。
彼女の名は「母なる大地」を意味する言葉で、ガイアからレアに続く地母神の正当な後継神であり、数多の女神の中でも最高位の存在とされ「大女神」と呼ばれています。
ゼウスに無理矢理関係を迫られ、娘コレーをもうけます。
そのためゼウスのことはよく思っていませんが、娘コレーには愛情を注ぎます。
コレーは、のちに冥王ハデスの妻・ペルセポネとなりました。
普段は温厚な神ですが、怒ると恐ろしく飢餓をもたらすため、ゼウスも一目置いています。
さらに弟のポセイドンにも無理強いされ、秘儀の女神デスポイナと1頭の名馬アレイオーンを生みました。
最も有名なデメテルの恋人イアシオンは、ゼウスが嫉妬し、ゼウスの稲妻に撃たれました。
イアシオンとの間にプルートスとピロメロスをもうけました。
ヘスティア
ヘスティアは、ゼウスの姉で炉、暖炉、家庭、家族、国家の正しい秩序を司る女神です。
古代ギリシアにおいて炉は家の中心であり、ヘスティアは家庭生活の守護神として崇められました。
また炉は、贄を捧げる場所でもあるため、祭壇・祭祀の神でもあります。
さらに国は、家庭の延長上にあると考えられていたため国家統合の守護神とされ、各ポリスのヘスティアの神殿の炉は、国の重要な会議の場でした。
加えてすべての孤児達の保護者であります。
結婚はしておらず、ポセイドンとアポロンに求婚されたこともありますが、申し出を断り、ゼウスに永遠の処女を守ることを誓いました。
これに対してゼウスは、ヘスティアに結婚の喜びと引き換えに全ての人間の家で、その中央に座すこと、贄の最良の部分を得ること、そして全ての神殿で他の神々と栄誉をわかつこと等の特権を与えたといわれています。
アプロディーテ
アプロディーテは、愛と美と性を司るギリシア神話の女神です。
美において誇り高く、パリスによる三美神の審判で、最高の美神として選ばれています。
ヘシオドスの『神統記』によれば、クロノスに切り落とされたウラノスの男性器にまとわりついた泡から生まれ、彼女を西風が運び、キュテラ島に着いたあと、キプロス島に行き着いたといわれています。
アプロディーテが島に上陸すると愛と美が生まれ、それを見つけた季節の女神ホーラーたちが彼女を飾って服を着せ、オリュンポス山に連れて行きました。
オリュンポスの神々は出自の分からない彼女に対し、美しさを称賛して仲間に加え、ゼウスが養女にしました。
ホメロスはゼウスとディオネの娘だと述べています。
初めの夫はヘパイストスで、のちにアレスと不倫し、離婚しました。
アテナ
ゼウスと最初の妻メティスの娘で、知恵、芸術、工芸、戦略を司る女神です。
アルテミス、ヘスティアと同じく処女神でもあります。
アテナは、古くからギリシアの地にあった城塞都市で「都市の守護女神」として崇拝されていて、崇拝の中心地はアテナイです。
母メティスは、妊娠が発覚してすぐに父ゼウスに丸呑みされてしまったため、アテナはゼウスの頭から鎧をまとった状態で生まれました。
ゼウスは子供たちの中でもアテナを特に気に入っていて、その偏愛ぶりはほかの神々を嫉妬させるほどでした。
ヘパイストス
ヘパイストスは、ゼウスとヘラの息子で第一子ともヘラ1人の子供とも言われています。
古くは雷と火山の神でしたが、後に炎と鍛冶の神となりました。
生まれたばかりのヘパイストスは両足の曲がった醜い奇形児でした。
これに怒ったヘラは、生まれたばかりのわが子を天から海に投げ落とし、その後、ヘパイストスは海の女神テティスとエウリュノメに拾われ、9年の間育てられた後、天に帰りました。
ヘパイストスは育ててもらった礼として、テティスとエウリュノメに自作の宝石を送っています。
また、ヘパイストスはオリュンポスの神々に加えられましたが、母ヘラの冷遇は続き、母とは不仲でした。
ヘパイストスの妻はアプロディーテとも、カリスのアグライアともいわれています。
アプロディーテとは、のちにアプロディーテがアレスと不倫したため、離婚します。
アレス
アレスはゼウスとヘラの息子で、戦いの神です。
同じ戦いの神でもアテナとは異なり、戦闘時の狂乱を神格化した神で、性格も粗野で残忍で不誠実に描かれています。
また、戦いの神でありながら人間であるディオメデスに敗北するなど神話ではいいエピソードがありません。
これはアレスの好戦的な神格がギリシャ人にとって不評だったことや主にギリシャにとって蛮地であるトラキアで崇拝されていたことが理由です。
基本的に神々の中では嫌われていますが、愛人にはアプロディーテがおり、そして従者や子ども達が引き起こした戦争が冥界の住人を増やすことから、冥界の王・ハデスとは交友があります。
男神の中では一二を争う程の美貌を持っており、身長も高く、真の姿のときは身長が200メートルを超えます。
アルテミス
アルテミスは、ゼウスとレトの娘で、アポロンの双子の姉、狩猟・貞潔の女神です。
後にセレネと同一視され月の女神ともされています。
また、闇の女神ヘカテとも同一視され、三通りに姿を変えるものだと考えられました。
アテナ、ヘスティアと同様で処女神です。
母レトがゼウスの子を身ごもると、ヘラはすべての土地にレトが出産する場所を与えてはならないと命令したため、レトは出産する場所探し放浪しました。
そして、オルテュギア島でまずアルテミスを産み、さらにデロス島でアポロンを産みました。
この時アルテミスは生まれたばかりであるにもかかわらず、母の産褥に立会い、助産婦の務めを果たしました。
この神話からアルテミスは、妊婦の守護神であり、産褥に苦しむ女性に苦痛を免れる死を恵む神でもあります。
アポロン
アポロンはゼウスとレトの息子で、アルテミスの双子の弟です。
芸能・芸術の神として名高いですが、羊飼いの守護神にして光明の神でもあり、神託を授ける予言の神としての側面も持つなど付与された性格は多岐にわたります。
光明神であることや姉のアルテミスがセレネ(月の女神)と同一視されることから、アポロンもヘリオス(太陽神)と同一視されます。
また、腕力も強く、イリアスではアカイア勢の築いた頑強な城壁を素手で軽々と打ち砕いて崩壊させ、ボクシングを創始した神としても知られています。
神話では神や人間の男女と数々の浮名を流しました。
ヘルメス
ヘルメスは、ゼウスとマイアの子とされています。
ゼウスはオリュンポス神族の伝令となる神を作るため、妻ヘラに気付かれないように夜中にこっそり抜け出し、マイアに会いに行くことで泥棒の才能を、ヘラに隠し通すことで嘘の才能を、ヘルメスが持つことを狙いました。
そのため、神々の伝令使、とりわけゼウスの使いであり、旅人、商人などの守護神です。
ヘルメスは早朝に生まれ、昼にゆりかごから抜け出すと、すぐにアポロンの飼っていた牛50頭を盗みました。
翌日、牛たちがいないことに気付いたアポロンは、占いによりヘルメスが犯人だと特定し、牛を返すように迫ります。
ゼウスの仲裁により牛を返してもらいましたが、アポロンは納得いかず、その後、アポロンは牛とヘルメスが作った竪琴を交換してヘルメスを許しました。
さらにヘルメスが葦笛を作ると、アポロンは友好の証として自身の持つケリュケイオンの杖をヘルメスに贈りました。
通常十二神にはヘスティアを入れますが、ディオニュソスを入れる場合もあります。
これは、十二神に入れないことを嘆く甥ディオニュソスを哀れんで、ヘスティアがその座を譲ったためとされています。
ギリシャ神話のまともな神は誰?
次は、ギリシャ神話のまともな神を紹介します。
- ネレウス
- ヘスティア
ネレウス
ネレウスは海神で、特に穏やかな内海を神格化した神です。
ガイアとポントスの息子で、ティタン神族の一柱です。
オケアノスの娘ドリスとの間に、ネレイデス(ネレイスたち)と呼ばれる一群の海の女神たちをもうけました。
ヘシオドスによれば人々はネレウスのことを「老人」と呼んだとされ、ホメロスも『イリアス』でネレウスを「海の老人」と呼んでいます。
そのため、古代の美術でも老人の姿で表されることが多いです。
ネレウスは正直で、穏和かつ聡明な神であり、予言の力を持っていました。
娘たちの数は50人とも100人ともいわれ、ポセイドンの妃となったアムピトリテやペレウスと結婚して英雄アキレウスを生んだテティス、ガラテイア、プサマテといった有名な女神もおり、彼女たちと共にエーゲ海の海底に住んでいました。
ヘスティア
ヘスティアは、オリュンポス十二神にも加わる偉大な女神で、ゼウスの姉の炉の神です。
プラトンによれば「彼女1人だけがのんびりしていた」と言われるほど、呑気な印象の女神です。
ヘスティアは炉の神として常に家の中心に坐すため、そこから動くことが出来ないと信じられていました。
神話においても他の神々が戦ったり窮地に陥ったりしても彼女は、炉から離れることが出来ないという理由で介入することはなく、重要な神でありながらも神話に登場することはあまりありません。
ギリシャ神話の家系図はどこで調べられる?
ギリシャ神話の家系図は、ギリシャ神話をまとめた本や漫画などに書かれています。
【ギリシャ神話の家系図】あらすじ図解は?12神と女神の関係も解説をチェックしてみてください。
本でしたら、岩波文庫の『ギリシャ神話』や中公新書の『ギリシャ神話』、のら書店の『ギリシャ神話』などがおすすめです。
解説もついている本でしたら、だいわ文庫の『一冊でまることわかるギリシャ神話』や西東社の『図解ギリシア神話歴史がおもしろいシリーズ』がおすすめです。
本だとイメージがつきにくく、むずかしい方には漫画がおすすめです。
里中満智子さんの『マンガギリシャ神話』シリーズは、わかりやすく絵もきれいです。
ギリシャ神話に関連する書籍は数多くありますので、ご自身でも調べてみてください。
ギリシャ神話の女神の名前一覧
ギリシャ神話の女神の一覧を表にまとめました。
女神の名前 | 特徴 |
---|---|
ガイア | 大地の象徴、母なる神 |
ニュクス | 夜の神 |
ヘメラ | 昼の神、エレボスとニュクスの娘 |
レア | ティタンの一柱、大地の女神、クロノスの配偶神 |
テイア | ティタンの一柱、ヒュペリオンの妻 |
テミス | ティタンの一柱、法・掟の女神、ゼウスの2番目の妻 |
ムネモシュネ | ティタンの一柱、記憶の神 |
ポイべ | ティタンの一柱、コイオスの妻 |
テテュス | ティタンの一柱、オケアノスの妻 |
セレネ | 月の女神、ヒュペリオンとテイアの娘 |
エオス | 暁の女神、ヒュペリオンとテイアの娘 |
レト | 最も柔和な女神、アポロンとアルテミスの母 |
アステリア | レトの姉妹、ヘカテの母 |
プレイアデス | アトラスの7人娘 |
マイア | プレイアデスの長女、ヘルメスの母 |
ヘカテ | 月、魔術、豊穣、浄め贖罪、出産を司る冥府神の一柱 |
メティス | 知性の神、ゼウスの1番目の妻 |
ヘスティア | 炉、家庭、国家を司る処女の女神、クロノスとレアの娘 |
デメテル | 大地と豊穣の女神、クロノスとレアの娘 |
ヘラ | 結婚の神、ゼウスの3番目の妻、クロノスとレアの娘 |
アプロディーテ | 愛と美、性、生殖、豊穣の女神 |
アテナ | 戦い、知恵、都市の守護女神、ゼウスとメティスの娘 |
ホーライ | 季節と秩序を司る女神たち、ゼウスとテミスの娘 |
モイライ | 運命の三女神、ゼウスとテミスの娘 |
アストライア | 正義の神、一説ではゼウスとテミスの娘 |
エイレイテュイア | 出産と産婦を守る女神、セウスとヘラの娘 |
ヘべ | 青春の神、ゼウスとヘラの娘、ヘラの最愛の娘 |
アルテミス | 狩猟、貞潔、月の女神、ゼウスとレトの娘 |
アムピトリテ | 海の女王、ポセイドンの妻 |
テティス | 海の女神、英雄アキレウスの母 |
ペルセポネ | 冥界の女王、ゼウスとデメテルの娘 |
イリス | 虹の女神 |
エリニュエス | 復讐の女神たち |
ムーサイ | 技芸・文芸・学術・音楽・舞踏などを司る女神たち |
エリス | 不和と争いの女神 |
ステュクス | 地下を流れる大河の女神、ニケ、クラトス、ゼロス、ビアの母 |
ニケ | 勝利の女神 |
ハルモニア | 調和の神、アレスとアプロディーテの娘 |
ケレス | 戦場で死をもたらす悪あるいは女神 |
グライアイ | 三姉妹で、一つしかない目と歯を共有している |
以上、女神一覧を紹介しました。
上記の神様の一覧と同じく物語の展開に関わりのある神様を紹介していますので、神話を読むときに参考にしてください。
ギリシャ神話の女神で有名なのは誰?
ギリシャ神話の女神で有名な神は、やはりヘラやアプロディーテではないでしょうか。
ヘラはゼウスの永遠の正妻ですし、「ジューンブライド」の由来になった女神です。
「ジューンブライド」とは、古くからヨーロッパで「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」とされ、その言い伝えのことです。
ヘラはローマ神話では「ユノ(Juno)」、それを英語読みしたものが「ジュノー(Juno)」で、6月「June」の由来になりました。
そのため6月の女神で、6月に結婚することで花嫁に結婚の神ユノの加護を期待する風習が広まりました。
今では、日本においても「ジューンブライド」は有名で、ギリシャ神話のヘラはとくに有名な女神といえます。
アプロディーテは、ローマ神話では「ウェヌス」、英語読みは「ヴィーナス」、芸術作品によく取り扱われています。
特にボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』やアンティオキアのアレクサンドロスの『ミロのヴィーナス』などは世界的に有名です。
また、金星の女神でもあり、現代のヨーロッパ諸言語では、ラテン語の「ウェヌス」に相当する言葉で金星を指します。
そのため、ヨーロッパ諸国はもちろんのこと、有名な芸術作品のモチーフになっていることから、世界的に有名な女神だといえます。
女神の名前で可愛いものを紹介
最後に、女神の名前で可愛いものを紹介します。
ギリシャ神話の女神の名前でかわいいものはたくさんありますので、よろしければ以下の記事をご覧ください。
女神の名前で可愛い20選︱花・星・幸運・神にまつわる女の子の名前一覧こちらの記事では、ギリシャ神話以外に日本神話やローマ神話など世界の神にまつわる名前を紹介しています。
お子さんの名づけにも参考にしていただけたら幸いです。
まとめ:神話の神一覧と家系図をみてギリシャ神話を理解しよう
以上、ギリシャ神話の神様一覧を表にまとめました。
ギリシャ神話は、日本神話のようにありとあらゆるものや現象が神様になっているので、数えきれないほどたくさんの神様がいます。
今回は神話に登場する神様を取り扱ったので、ギリシャ神話を読むためには必見です。
この記事の一覧や家系図、書籍などを参考にして、ギリシャ神話に対する理解を深めましょう。