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ギリシャ神話で最も強く、有名な英雄は誰でしょうか。
ギリシャ神話の成立はかなり古く、日本から遠く離れた地で生まれましたが、現代に生きるわれわれを魅了し続けています。
ギリシャ神話の人物はゲームとかに出てくるから知ってる!
ゲームに出てくる英雄って特にかっこいいよね
この記事では、ギリシャ神話の英雄ランキングTop10と人気の二大英雄や三大英雄を紹介します。
Contents
ギリシャ神話の英雄ランキングTop10
強さ、人気、有名度の3つを加味して、簡単にランキングをつけてみました!
みなさんはこの10人の英雄をご存じですか。
英雄ランキングとあわせてギリシャ神話の映画オススメ15選︱アマゾンプライムやネットフリックスの作品も要チェックです。
1.ヘラクレス(ヘーラクレース)
ギリシャ神話の英雄の中で一番有名で人気があるのではないでしょうか。
ヘラクレスは、ゼウスとミュケナイ王の娘アルクメネの息子で、半神半人、ゼウスの正妻であるヘラには嫌われていました。
幼いころから怪力で、ヘラから送られた毒蛇を握りつぶしてしまうほどでした。
ヘラの怒りは凄まじく、成人したヘラクレスを狂気の人に変えてしまい、彼はわが子を炎に投げ込んで殺してしまいます。
わが子の死を悲しんだ妻メガラーは自殺、ヘラクレスは正気に戻ったとき、罪を悔い、アポロンの神託を乞いました。
神託は「ミュケナイ王エウリュステウスに仕え、12の偉業を果たせ」というものでした。
これにより、ヘラクレスの数々の冒険が始まります。
ネメアーの獅子、大蛇ヒュドラー、怪鳥ステュムパーロスを退治し、人間をつくった神プロメテウスを解放しました。
ヘラクレスの最期は、ヘラクレスに殺されたネッソスの血が浸った服を着たことで、全身に毒が回り、苦痛に耐えかねて、薪の上に横たわり、火を点けるように頼んで、生きたまま火葬されました。
血で浸された服を来た原因は、ネッソスの言葉を信じ切った妻デーイアネイラで、彼女は事実を知ると自殺しました。
ヘラクレスは死後、神の座に上りました。
このとき、ようやくヘラもヘラクレスを許し、娘のヘベを妻に与えました。
2.アキレス(アキレウス)
「アキレス腱」の名前の由来になったアキレスは、ホメロスの叙事詩「イリアス(イーリアス)」の主人公として登場する英雄です。
プティアの王ペレウスと海の女神テティスの息子で、半神半人、母のテティスはアキレスが幼いころ、不死身にするためステュクス川の水に体を浸しました。
そのとき、テティスがアキレスのかかとを掴んだままだったので、かかとだけ不治身になれず、彼の唯一の弱点でした。
アキレスはトロイ戦争でギリシャ勢として参加し、たった一人で形勢を覆す活躍ぶりで、英雄としてたたえられました。
しかし、トロイの王子パリスが撃った矢が彼の唯一の弱点であるかかとに命中し、亡くなりました。
この話から、今ではかかとの骨とふくらはぎの筋肉をつなぐ腱を「アキレス腱」といい、小さくても急所になる弱点を英語では「アキレスのかかと」と表現します。
3.オデュッセウス
名高い戦士であり、イタケー島の王であるオデュッセウスは、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」に登場し、トロイ戦争でギリシャの勝利に貢献した英雄です。
イタケー王ラーエルテースとアンティクレイアの息子で、「足の速いオデュッセウス」「策略巧みなオデュッセウス」と呼ばれる知将です。
トロイ戦争後、イタケー島にいる妻ペネロペのもとに戻るまで10年の歳月がかかり、その帰還の途中、巨人ポリュペモスや海の魔物セイレン、怪物スキュラとカリブディスなどの怪物に出くわすも度胸と知略で危機を乗り切りました。
故国イタケーに帰還するとオデュッセウスは、ペネロペに自分の姿を明かし、再び王位につきました。
4.テセウス
アテナイ王アイゲウス(またはポセイドン)とトロイゼン王の娘アイトラの息子で、半神半人の英雄であり、古代アテナイ(アテネ)の王です。
古代アテネは、クレタ島のミノス王の勢力下におかれた時期がありましたが、当時アテネの住民は毎年、クレタ島のラビリンス(迷宮)に住む人身牛頭の怪物ミノタウロスに7人の男性と7人の女性の計14人を生贄に捧げなければなりませんでした。
そんな中、テセウスはミノタウロスを退治するため、自身も生贄の一人となり、クレタ島に乗り込みます。
そこでテセウスは、ミノス王の娘王女アリアドネーに会い、彼女の助けを借り、ミノタウロスを倒し、ラビリンスから脱出し、のちにアテネ王となりました。
5.ペルセウス
ゼウスとアルゴス王の娘ダナエの息子で、半神半人の英雄の一人、機転と天賦の才で偉業を成し遂げました。
ペルセウスにまつわる最も有名な話は、怪物メドゥーサの退治とアンドロメダの救出です。
メドゥーサは、ゴルゴン3姉妹の末っ子で、もともとは美少女でした。
しかし、ポセイドンとアテナの神殿の1つで交わったためにアテナの怒りを買い(別の伝承では、自分の髪を自慢としていたためアテナと美を競って、その髪を蛇に変えられたとされている)、醜い怪物にされてしまいます。
以降、見た者を恐怖で石のように硬直させてしまうようになりました。
そのため、ペルセウスは鏡のように磨き抜かれた盾を見ながら、眠っているメドゥーサの首を切り落としました。
その帰路の途中、ペルセウスは岩に縛りつけられた美女アンドロメダーを海の怪物ケートスから救出します。
そのとき、海の怪物に剣はまったく歯が立たず、ペルセウスはメドゥーサの首を取り出し、怪物を石に変えました。
ペルセウスは、後にメデューサの頭を感謝の意を込めて、女神アテナに贈りました。
6.オルフェウス(オルペウス)
オルフェウスは、ギリシア神話に登場する吟遊詩人であり、古代ギリシャの密儀宗教であるオルフェウス教の始祖とされる英雄です。
あるとき、妻エウリュディケーが毒蛇にかまれて死んでしまい、オルフェンズは妻を取り戻すために冥界に行き、竪琴を弾きました。
彼の弾く竪琴の切ない音色に冥界の住人たちは魅了され、みんな涙を流しながら聴き入り、ペルセポネーの説得もあって、エウリュディケーの返還に成功しました。
しかし、ハデスの「冥界から抜け出すまでの間、決して後ろを振り返ってはならない」という条件を守り切れず、あと少しのところで不安に駆られたオルフェウスは、後ろを振り向いて妻の姿を見てしまい、それが最後の別れとなりました。
また、オルフェウスはイアソン率いるアルゴー船探検隊(アルゴナウタイ)にもヘラクレスらとともに加わっていました。
人間を歌で誘惑し殺す魔物セイレーンに歌合戦を挑み、無事に海峡を渡るといった活躍を見せました。
オルフェウスの晩年は、妻を失ったことで女性との愛を絶ち、オルフェウス教を広めました。
ディオニュソスがトラキアに訪れたとき、オルフェウスは新しい神を敬わず、ヘリオスの神(オルフェウスはこの神をアポロンと呼んでいた)がもっとも偉大な神だと述べました。
これに怒ったディオニュソスは、マイナス(狂乱する女)たちにオルフェウスを襲わせ、マイナスたちはオルフェウスを八つ裂きにして殺しました。
マイナスたちは、オルペウスの首をヘブロス河に投げ込みましたが、首は歌を歌いながら河を流れくだって海に出て、レスボス島まで流れ着きました。
オルペウスの竪琴も一緒にレスボス島に流れ着き、その島人はオルフェウスの死を深く悼み、墓を築いて詩人を葬いました。
そして、彼の竪琴はその死を哀れんだアポロン(またはアポロンの懇願を受けたゼウス)によって天に上り、琴座となりました。
7.イアソン(イアーソーン)
イオルコス王アイソンとアルキメデまたはポリュメデの息子で、黄金の羊の毛皮を求めるアルゴー船の冒険で知られている英雄です。
イアソンは、アルゴー船の旅で50人の勇士「アルゴナウタイ」の指揮官を務めました。
アルゴナウタイは、女神アテナの祝福を受けて出発、ベブリュクスでの拳闘試合ではポリュデウケスが活躍し、トラキアでは怪鳥ハルピュイアたちを追い払って盲目の王ピネウスを救うなど、各地でさまざまな冒険を経てコルキスに到着しました。
コルキス王アイエーテースは、イアソンに金羊毛皮を渡すつもりはなく、罠にはめようと画策、アレスの火を吐く牡牛を駆って土地を耕し、そこに竜の歯をまくようにイアソンに頼みました。
ところが、アイエーテースにはメーデイアという魔法を操る王女がいて、彼女はこのときイアソンに一目惚れ、密かにイアソンと会い、自分との結婚を条件に父を裏切ってイアソンを助ける約束をします。
メーデイアの助けを借り、イアソンは見事目的の金羊毛皮を手に入れました。
しかし、故国ではうまくいかず、コリントに逃れてきたイアソンは、コリントス王クレオーンに歓迎され、その娘グラウケーとの結婚話が持ち上がりました。
イアソンは、メーデイアを次第に忌み恐れるようになっていたため、この話に応じました。
この裏切りに対して怒ったメーデイアは、グラウケーに特殊な結婚衣装を送り、その衣装はグラウケーが着た途端に燃え上がり、グラウケーと彼女を助けようとしたクレオーン王はともに焼け死んでしまいました。
さらにメーデイアは、イアソンとの子まで殺し、祖父ヘリオスから贈られた飛竜の牽く戦車に乗って去っていきました。
イアーソーンはその後放浪し、アルゴー船の残骸の下敷きになって死んだといわれています。
8.アタランテ
ギリシャ神話に登場する唯一の女性英雄です。
俊足の女狩人として有名でアルゴナウタイ(アルゴー船の勇士)の1人、カリュドーンの猪狩りに参加した英雄の1人です。
アタランテは大変な美貌の持ち主としても知られています。
父イーアシオーン(イーアソス)は男子を欲していたので、アタランテは生まれるとすぐにアルカディアー地方のパルテニオン山の泉のそばに捨てられました。
そこに狩人に子熊を奪われた牝熊が現れて乳を与え、親代わりになりました。
ところが、狩人たちは牝熊が餌を探しに出かけている間に赤子を連れ去り、赤子はアタランテと名づけられ、狩人たちによって育てられました。
アタランテは体格はふつうの女性より多く育ちましたが、育った島の誰よりも美しく、顔立ちは中性的で少年にも少女にも見え、噂を聞きつけ彼女に恋をし、求婚するものも大勢いました。
しかし、彼女は結婚を望んでおらず、求婚者が現れるたびに「勝ったら結婚するが、負けたら殺す」と条件をつけ、競走しました。
アタランテを負かすものはなかなか現れず、多くの若者が命を落としましたが、メラニオーン(またはヒッポメネース)がアプロディーテの加護を受け、アタランテに見事勝利し、結婚しました。
9.ベレロポン(ベレロポンテース)
海神ポセイドンとエウリュノメーの息子で半神半人、コリントス王で神馬ペーガソスに乗ってキマイラを退治した英雄です。
キマイラは頭はライオン、胴体はヤギ、尻尾はヘビで、口から火炎を吐く怪物で、ベレロポンはペガソスにまたがると、空高く飛びキマイラを射殺しました。
ペガソスは、コリントスのペイレーネーの泉で水を飲んでいるときにベレロポンが捕らえたもの、またはポセイドンからの贈り物として、女神アテナがペガソスを彼のもとに連れてきたともいわれています。
ベレロポンは、あるとき神々の存在を突き止めようとして、ペガソスで天上をめざし駆け上がりましたが、振り落とされてアレイオーンの野に落ちてしまいました。
または、ベレロポンが天に登ろうとしたとき、その驕慢を罰するためにゼウスの雷に撃たれたとも、ペガソスが彼を投げ落としたともいわれています。
そののち、ベレロポンは足を引きずりながら運命を悲しみ、人を避けて暮らしました。
10.ヘクトル(ヘクトール)
トロイアの王子で、トロイア戦争におけるトロイア勢最強の戦士、ギリシャ神話の英雄の一人です。
トロイア王プリアモスと王妃ヘカベーの息子で、トロイア戦争において総大将として軍勢を指揮し、その勇猛さでアカイア勢を敗走寸前にまで追い込みました。
アカイアの戦士を31人殺したとも伝わっています。
アキレスとの一騎打ちで最終的に敗れるものの、勇猛果敢に戦い抜きました。
死後、アカイア勢に遺体を辱められ、父であるプリアモス王がアキレスの陣まで出向き、ヘクトルの遺体を引き取ります。
ギリシャ神話の二大英雄といえば?
ギリシャ神話の二大英雄は誰と誰という明確な人物はいません。
しかし、多くの人が以下の4人の名前を挙げるのではないでしょうか。
ヘラクレス
テセウス
ペルセウス
アキレス
上記の4人は、やはり知名度も実力も抜群ですので、必ずと言っていいほど名前が挙がる英雄だと思います。
特に、ヘラクレスは外せませんよね。
ヘラクレス以外のもう一人を誰にするのかは個人の好み次第ですね。
やっぱりヘラクレスとテセウスかな!ミノタウロスを倒すなんてすごすぎ!
いやいや、ヘラクレスとペルセウスかな。メドゥーサを倒し、その上アンドロメダまで助けるのが素敵!
みなさんにとっては誰が二大英雄ですか。
ギリシャ神話の三大英雄といえば?
こちら三大英雄も二大英雄と同じく明確な3人はいません。
上記と同じく以下の4人が候補に挙がるかと思います。
ヘラクレス
テセウス
ペルセウス
アキレス
こちらもやはりヘラクレスは外せないかたが多いと思います。
ヘラクレスは圧倒的強さに、知名度、加えて人気を持っていますよね。
そして、あとの二人もやはり個人の好みによって変わってきます。
わたしは、ヘラクレス・テセウス・ペルセウス!
わたしは、ヘラクレス・ペルセウス・アキレス~
みなさんは、どう考えますか。
ギリシャ神話の英雄とは
ギリシャ神話の英雄とは、神と人の間に生まれたものを「半神(ヘロス)」と呼ばれ、この半神が「英雄」です。
神と英雄の違いは不死身かどうかで、神は不死身ですが、英雄はどんなに強くてもいづれ死を迎えます。
しかし、普通の人間とは違い、人間を超えた力を持っています。
ギリシャ神話の人間は、ガイアやゼウス、プロメテウスによってつくられたものでしたが、次第に人間が傲慢になり、ゼウスは人間を絶滅させるため大洪水を起こしました。
それにより人間の大半が滅亡し、その後に出てきたのが半神半人の英雄たちでした。
英雄たちは戦争や怪物退治に活躍し、多くの英雄譚を残しますが、激しい戦いの末に消滅してしまいます。
そして、そののち生まれたのが現在の人類とされています。
まとめ
この記事では、ギリシャ神話の英雄ランキングTop10と人気の二大英雄や三大英雄を紹介しました。
好きな英雄は見つかった?
やっぱりヘラクレスは最強だね!
ギリシャ神話には、ほかにも個性豊かな英雄や神がたくさん登場し、壮大な物語を作り上げています。
ぜひ、興味のあるかたはギリシャ神話について英雄についてはもちろんのこと、ほかの神や人間についてもっと掘り下げてみてはいかがでしょうか。
どのお話も面白いので、きっと好きな登場人物が見つかりますよ。