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少女漫画「NANA」のヒーローレン(蓮)。
かっこよかったですよね。繊細で弱い部分もありましたが、トラネスの人気ギタリストとして世間では常にかっこいいレンを全うし、ボケるのうまくて面白くて、メンバー想いで優しくて、ナナとのコンビも大好きでした。
レンが交通事故で事故死した展開はあまりにもショックで、いまでも思い出すとつらいです。
この記事では、少女漫画「NANA」のレンが事故死した背景や考察・感想・口コミをまとめます。
Contents
NANA(少女漫画)のレン(本城蓮)が死んだのは何巻?
少女漫画「NANA」でレンが死んだのは21巻です。
地元に雲隠れしたトラネス(バンド)メンバーの歌姫レイラを迎えに行く途中、倉庫街の自宅に車で突っ込み亡くなりました。
直前にレンが見ていたのは「幻覚のナナ」でした。黒猫がナナに見えて、ふっと飛び降りるように走り去る瞬間をレンが見つけたシーンで、レンはナナに目を奪われたままアクセルを踏んで自宅に帰ったのです…。
ブレーキと間違えてアクセルを踏んだようでしたね。
その前からたくさんフラグが立っていましたが、まさか少女漫画のヒーローが亡くなってしまうなんて思いもよりませんでしたね。
わたしは当時、まだ学生でしたが、あまりのショックにしばらく立ち直れませんでした。というか、今でも思い出すとショックです。
たまにNANAを読み返すのですが、全巻読むと最後は必ず泣きます…。
未来のシーンで子どもが出てくると心がほっとします。時の流れが過去を浄化して傷を癒すというような表現があったと思いますが、本当にそうですよね。
NANA(少女漫画)のレン(本城蓮)はなぜ事故死したの?
直接的な原因は前述したとおり、自分で運転していた車での事故死(交通事故)ですが、引き金となったのは薬物の影響です。
手の震えが止まらない、仕事にならない、ギターを弾けないなど、かなり肉体的にも精神的にもおかしい状態でした。
直前にはトラネスを抜けることをタクミに相談していて、本当にギリギリの精神状態で過ごしていた時期だったのです。
また週刊サーチに車でつけられたことをレンは気づいていて雪の中、猛スピードで運転していたのもひとつの原因です。
ずっと車のサイドミラーを確認してぶっ飛ばしていました。
週刊サーチの男が「雪の中こんなスピードで飛ばすなんて頭おかしい」「自分たちが心中することになる」と言っていたくらいですから、ありえないスピードだったようです。
ナナとも喧嘩したまま、永遠の別れでした。シンが警察に捕まったとき、ナナがヤケクソでレンにブラストでベース弾いて(ライブに助っ人で特別出演して)、と電話で依頼したのをレンが断って、衝突したままでした。
NANA(少女漫画)のレン(本城蓮)の事故死に対する考察・感想
喧嘩別れなんてつらすぎますね…
喧嘩したあともナナは毎晩レンの夢を見るくらい想っているし、レンも「ナナに会いてぇ…」と言って精神状態がかなり不安定な状態で、お互いに必要としていました。
レンとナナに会ってほしかった…
レンに死んでほしくなかった…
21巻からやり直してほしい…
生きている設定に戻してほしい…(無謀)
と何度も思いました。
ただどこをどう回想しても、レンはきっとこうなる運命だったとしか思えないのも矢沢あいさんのすごいところだと思います。
まるで生きている人間のようにキャラクターに個性や感情が宿っていて、その時、選択しかなかったから、こうなる未来しかなかったのだと思います。
レンは弱い部分もありましたが、最後の最後までナナを愛していたし、トラネスの仲間を想っていて、自分の大切な人を守り抜いたとわたしは思いました。
レンもナナも本当に似ていますよね。愛する人と夢を追うジレンマにずっともがいているような。
お互いに引き寄せ合う力が強すぎるというハチの見方がまさにだなと思いました。
レンはレイラを地元に迎えに行ったあとは、大阪に巡業中のナナに翌朝会いに行くつもりでした。
レンはナナに誕生日プレゼントを渡す予定だったんです。そのプレゼントにキスをして、大切に手に抱いて…。
レンが亡くなった日は、ナナの誕生日の前日、20歳最後の日。
ハチとレンは直前に電話をしていて、レンと最後に会話をかわしたのはハチでしたね。
ハチはナナの誕生日を祝いに翌朝レンと一緒に2人でナナの元(大阪)へ向かう予定でした。ナナの誕生日はナナとハチが上京して出会った日でもあります。
薬なんてやってなければ…
少しでも早くレンが休む時間があれば…
レンとナナが喧嘩せずにどこかでもっと早く会えていたら…
レイラが地元に帰らなければ…
レイラを迎えに行かなければ…
レイラより先にナナのいる大阪へ向かっていれば…
人生の歯車はひとつひとつの選択で相互に作用して大きく狂い出し、想像もしたくなかった結末を迎えます。
NANAの世界は一般ではありませんが、人間生きていると後悔したり「あのときあの選択をしていたら未来は違っただろうか」と考えてしまったりすることはあると思います。
わたし自身、大切な人を亡くしたとき、なんであのとき、あの選択をして、なんで、なんで…と苦しい経験をしました。
いまでも悔やみ、一生消えることはありません。
人生において生と死は隣り合わせです。
わたしは「なんでこんな残酷な結末にしたんだ!」「ナナもレンもあまりにも報われない」と内心、怒れてしまうこともありましたが、自分も人生で死に向き合ったあとからは受け止め方が変わりました。
漫画であってもこのような結末があってもいい、というか、キャラクターに魂が宿っているとしたら、仕方のないことかなと思います。
ただ、つづきが読めないのは受け止められません。ここまで後味の悪い最期なら、絶対に完結してほしいと願っています。
NANA(少女漫画)のレン(本城蓮)事故後の顔は?
レンの死後、駆けつけたトラネスのリーダータクミとブラストのギタリストノブがレンの顔(身元)を確認しました。
タクミは呆然としていましたが、ノブは見た瞬間に顔を背けて絶望を感じたように涙を流していました。
相当ご遺体の損傷が激しかったことがわかりますね。実際、そうだったと書いていました。
レンの顔はタクミとノブ以外には見せられませんでした。
咄嗟に手を庇う体制だったとのことで、ふつう人間って咄嗟のときまずは手で自分を庇うと思うので、レンにとってギターを弾くための手は宝物だったんですね。
最後までギタリストでした。
NANA(少女漫画)のレン(本城蓮)が事故死することはいつから決まっていた?
8巻にてトラネスのスタッフの木下とレンのやりとりで、「このハードスケジュールでマイカー通勤は絶対危ないって!」「万が一事故ってこの車がスクラップにでもなったりしたら…」「おれより車の心配かよ」「だって65年型のシェルビーって…(激レア!)」という内容があります。
序盤からモノローグが毎度意味深で悲しい結末が匂わせられてはいましたが、あとから読み返してみたときに完全にフラグが立っていたなと思うのは8巻の木下との場面でした。
亡くなったあとも木下がナナに婚約指輪を渡すシーンがあり印象的でした。
レンの大ファンで「本城さんはパンクやってこそ本領発揮」「本城レンの魂の叫びが聞きたいんス」とレンにありのまま生きてほしいというメッセージをたびたび伝えていましたね。
14巻ではレンとレイラが地元の海を見に行き、スクープされました。
14巻あたりから不穏な雰囲気が色濃くなったような感じがしていました。
レンが薬に依存度が強くなっていく描写などもありましたし、防波堤の上でも「おれが死んだら遺灰はこの海に撒いてね」なんてレンが冗談で言っていたんですよね。いつものボケですが、あとから読み返すと不吉ですね…。
そのときのレイラとの会話も相当病んでいる感じでした。
形式的な結婚の制度に疑問を抱えつつもプロポーズしたことに対してレイラが理由を聞いたら、「ナナの心の中からヤスを追い出す方法」「おれ最近本気でナナのこと殺したくなるんだ」「真面目にヤバイよ…誰か俺を殺せよ」と言っていて、レンの弱さをひしひしと感じる描写でしたね。
また、ヤスがレンに「このままじゃ長くは続かない」と言ったシーンもありました。
12巻では「今も恋する乙女達はナナの歌を聴きながらナナとレンの物語を語り継いでるよ」「だけどあたしが見たかったのはあんな悲しい結末じゃなかったのに」とハチが回顧しているので、最初からレンが亡くなることは決定事項だったっぽいですよね。
レン(本城蓮)が死んだあとのナナ(大崎ナナ)は何をしている?
ナナはレンを失ったあとも生きています。
22巻は発売されていませんが、文庫本になっていない分のセーンでは四海の寮に戻ったナナのそばにハチがいて支えています。
しかし、その後、ナナはひとりで海外に渡ったようです。
ロンドンの海が見える街に暮らしていることはわかっていますが、一人で海外に渡った経緯やシーンは描かれていません。
14巻のレンとレイラの海での描写のあと、ハチのモノローグで「ナナの最後の言葉が今も希望と絶望を行き来する」「独り言みたいに小声でつぶやいたよね」「海が見たい」ということばがありました。
そのとき最初はナナが死んでしまうの…?とも思ったのですが、実際はレンが事故死して、その後の絶望のなかの発言だったのかと想像できます。
海を見に行くことでいつでも死ねると思ったら明日も生きようと思えた、というようなナナの発言がありました。
早くメンバーと再会してほしいです。
NANA(少女漫画)の死亡キャラはレンだけ?
NANAの登場人物で亡くなったのはレンだけです。
幼い頃にナナを捨てたナナの母親も新しい家族をつくって生きています。
過去ですが、上原美里と名乗っていた都築舞ちゃんの祖父(ナナの祖母の愛人)は亡くなっています。
NANA(少女漫画)のレン(本城蓮)事故死に対する口コミ
「レンが事故死したのショック・・・」という口コミが多くみられました。
またレンが事故死したあとの展開にも、「ナナ」の今後についてさまざまな憶測がみられました。
「周りの人と離れて心の傷を癒すと思う」「なにも手につかずひたすらに泣くと思う」など、自分とナナを重ね合わせて、大切な人を失う悲しみにどう向き合うのかという予想をするかたが多かったです。
まとめ
この記事では、少女漫画「NANA」のレンについて事故死の背景や考察・感想、口コミをまとめました。
いま読み返してもつらい気持ちになる人が多いと思います。
いまでもたまにふと思い返すほどレンやナナ、ほかの登場人物が記憶に残っているファンも多くいるのではないでしょうか。
それくらいインパクトのある作品やキャラクターであることは間違いありません。
わたしはレンが生きていた頃のふざけたりボケたりするシーンが好きなので、21巻以前のそういうシーンを読むと癒されます。
死に向き合うのは、いくら漫画とはいえ、本当に悲しいものです。
だからこそ、このままではもどかしいファンがいても当然だと思います。
奈々の子どもで、レンから名前をもらったチビ蓮や皐が出てくるその後も気になります。
NANA22巻でつづきを読めますように・・・。