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お好み焼きは、おうちでよく作るけどお好み焼き粉があまってしまいがち…。
こうお悩みのかたは多いのではないでしょうか。
お好み焼き粉を開封後、冷蔵庫で保存したほうが良いことを知っていますか?
正しく保存されていないと、ダニによるアレルギーを発症し、命の危険につながってしまうこともあるんです。
お好み焼き粉でダニアレルギー?こわい…。
保存方法や対処法を知っておくと、身を守ることができるよ!
この記事では、看護師の主婦ライターがお好み焼き粉を開封後は、いつまで保存できるのか?ダニによるアレルギーについてわかりやすく解説していきます!
看護師資格を保有し、救急外来の看護師として病院に勤務していた主婦ライターが執筆しています。実際にお好み焼き粉のアレルギー症例に何度も立ち会いました。
Contents
お好み焼き粉を開封後は冷蔵庫でいつまで保存できる?【製造会社の返答】
- お好み焼き製造会社によると「具体的な日数は定めていない」
- 各家庭の冷蔵庫内の環境による
- 賞味期限内に食べ切る
- 開封したら早めに消費する
- お好み焼き粉の見た目や、においをかいでダニを判断するしかない
実際のところを、お好み焼き粉を製造している「㈱日清製粉 ウェルナ」に確認してみました。
「具体的な期間の数字は決めていない」との返答でした。
理由として、各家庭により冷蔵庫の環境がちがうことから定められないようです。
たしかに、おうちによって冷蔵庫扉の開け閉めの回数や庫内の在庫状況はちがいますよね。
ファミリーでたくさん食材が入っている冷蔵庫をよく開け閉めする場合、庫内の温度変化は大きく、適温がキープしずらい状態になってしまいます。
一方、一人暮らしで働いている人は日中冷蔵庫は開けず、食材もあまり入っておらず、温度変化もなく適温が保たれているということになります。
こういったことから、一概に数字として表せないのです。
お好み焼き粉のパッケージには、「開封後、吸湿、におい移りおよび虫害による健康被害を防ぐため、開封口を閉じた上、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しお早めにお使いください。」と書かれていますが、具体的な日持ち数は定められていないため、早めに食べ切りましょう。
お好み焼き粉にダニがわいているかどうかの判断基準
では、お好み焼き粉のダニが繁殖しているか判断はどうしたらいいの?
そんなときは、お好み焼き粉の見た目や、においをかいでみることをして判断してみましょう。
この4点をチェックすることが推奨されています。
- ダマになっていないか
- 明らかな虫はいないか(ダニは見えない)
- 酸っぱいにおいになっていないか
- カビっぽいにおいはしないか
このうちひとつでも当てはまったら、絶対に食べないようにしてくださいね。
お好み焼き粉を開封したらすぐに使う機会を設けて、早めに食べ切るようにしましょう!
お好み焼き粉を冷蔵庫で保管していてもダニがわく?
冷蔵庫で保存していれば、基本的にはダニはわきません。
低温であれば、活動もできず繁殖もできないからです。
しかし、冷蔵庫内で保管していても冷蔵庫内の状態によってはダニがわく可能性を否定できません。
お好み焼き粉を冷蔵庫で保管していてもダニがわく条件
冷蔵庫に保管していたのにダニアレルギーが起きた!なんてこともあるようです。
その理由は、常温で保存していた時期がある・しばらく放置してしまったという場合です。
ダニはわずかな隙間から入り込み、ダニが繁殖する条件下にさらされたとき爆発的に増え、活動してしまいます。
さらに死骸やフンも粉の中に…。
考えただけでぞわぞわしてしまいますね。
では、ダニの好む繁殖環境と、冷蔵庫内の温度を見てみましょう。
えさ・潜る場所があり、温度25~30℃、湿度60~80%
この条件がそろってしまうとダニは、爆発的に繁殖してしまいます。
冷蔵室棚:約0~6℃
冷蔵室ドアポケット:約0~7℃
野菜室:約4~9℃
庫内の温度は、ダニの好む環境よりもだいぶ低いため本来はダニがわかないです。
ですが、冷蔵庫のドアを10秒間開けると1℃ほど上昇してしまうため、すぐにドアを閉めるようにしましょう。
冷蔵庫は、冷蔵室の冷気吹き出し口側は温度が低いです。
冷蔵庫の冷気吹き出し口を確認して、その周辺にお好み焼き粉をおくことをおすすめします。
使うために冷蔵庫から取り出してそのままにしてしまうことは避け、すぐに冷蔵庫へしまうようにしましょう!
お好み焼き粉にダニが繁殖してしまう理由
あらゆるところに潜んでいるダニ。
普段は人間の垢やフケなどを食べていますが、好物はタンパク質。
なかでも、お好み焼き粉にはうまみ成分として、エビやカニなどのエキスが入っていますよね。
大好きなたんぱく質が豊富に入っているため、絶好の栄養源・繁殖場所となってしまうのです。
ほかには、ホットケーキミックスもうまみ成分が入っているものが多いのでこちらも注意が必要です!
お好み焼き粉のダニアレルギーで搬送された事例
筆者は以前、救急外来の看護師として勤務していました。
知っておいたほうがよいことをわかりやすくまとめてみました。
- 事例 ~アナフィラキシーショックの症状~
- アナフィラキシーショックを起こしやすい人の特徴
事例 ~アナフィラキシーショックの症状~
救急外来には、「お好み焼き粉を食べてアナフィラキシーショックを起こした患者さん」が運ばれてくることが多々あります。
賞味期限切れの粉に気づかず食べてしまい、ダニの大量摂取によるアナフィラキシーショックが起きてしまうのです。
もともとは、アレルギー反応で、全身のじんましん、呼吸困難、腹痛、嘔吐、むくみなどが起こります。
そしてさらに重篤な症状がともなう場合を、アナフィラキシーショックといいます。
血圧の低下、意識レベルの低下などの症状を引き起こします。
重篤な場合は、命を落とす場合もあります。
このような症状に対しては、迅速な処置が必要です。
アナフィラキシー症状を緩和するための薬を入れた点滴、酸素投与、心電図モニターの管理など、さまざまなことを行います。
これらをすることで、患者さんの症状は軽減し、数日入院を経て回復されていくかたがほとんどです。
ですが、この症状が起きたときを想像してみてください。
死を覚悟するような恐怖だったと、ある患者さんが言っていました。
賞味期限切れの粉を使ってお好み焼きを食べてしまったという、ささいな不注意から、命の危険につながることもあるのです。
こんなことにならないよう、十分注意していきたいですよね。
アナフィラキシーショックを起こしやすい人の特徴
アナフィラキシーショックを起こしやすい人の特徴は、持病にアレルギー性鼻炎や気管支喘息がある人です。
日本の気候などから、室内のチリ・ダニによるアレルギーが多いのが理由です。
ダニアレルゲンの日常的な暴露を受けているため、気管や気管支が弱く、呼吸困難などの症状が出やすいと考えられています。
この持病があるかたは、お好み焼き粉の保存方法はしっかり守って、さらには自分の身も守っていきましょう。
お好み焼き粉は未開封なら賞味期限切れで食べていい?
賞味期限を過ぎてすぐに使えないということはないですが、品質は損なわれているおそれがあります。
未開封のため、常温で保管していると思いますが、保存していた温度や湿度を考慮して考えてみましょう。
温度や湿度が高い梅雨や夏場を越えてきた場合は食べないことを強くおすすめします。
あとは、お好み焼き粉の見た目やにおいを確認して判断してみましょう。
心配なときは、思い切って捨てることも必要でしょう。
お好み焼き粉の賞味期限
お好み焼き粉の賞味期限は、製造から約12か月です。
商品により違いはありますが、製造からだいたい1年と覚えておきましょう。
開封前は、直射日光の当たらない涼しい場所で保管してくださいとうたわれていることがほとんどです。
ですので、この状況を守っている場合、記載されている賞味期限まではおいしくお好み焼きをいただけますね。
賞味期限切れのお好み焼き粉を食べてしまったときの対処法
しまった!もう食べてしまったのに、お好み焼き粉の賞味期限が切れていた!
と、あとから気づいてしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、まず落ち着きましょう。
そして、なにか症状がないか確認をしましょう。
ダニを口から摂取した場合、症状が現れてくる時間は、30分以内(10分~240分)であることが多いとされています。
食べてから、ぜえぜえといった喘鳴や呼吸困難、意識がもうろうとしている、激しい腹痛とくり返す嘔吐などの症状があれば、アナフィラキシーショックが疑えます。
救急車を呼ぶなど、すぐに医療機関を受診しましょう。
そこまでの症状ではなくても、じんましん、腹痛、咳などの症状が出てきた場合には病院受診をし、医師に相談しましょう。内服を飲んだり、必要な治療をすることで早く症状が改善されます。
なにも起きなくても、時間経過とともに症状が出現したり、進行する場合もあるので注意して様子見していくようにしましょう。
なにかあれば医療機関を受診してくださいね。
アレルギーをお持ちで、エピペンをお持ちの方は、症状が出現した時点でエピペンを打ってしまってください。
エピペンを使用したうえで、医療機関へ行くようにしてくださいね。
まとめ:お好み焼き粉は開封後は冷蔵保存して早めに食べ切ろう
お好み焼き粉を開封後はいつまで保存できるのか、ダニアレルギーについてお話ししてきましたが、ポイントとなる部分をおさらいしてみましょう。
お好み焼き粉を開封後は、各家庭により冷蔵庫の環境がちがうことから具体的な期間は決められていないということでした。
ですが、やるべきことはお好み焼き粉の見た目やにおいで判断することです。
- ダマになっていないか
- 明らかな虫はいないか(ダニは見えない)
- 酸っぱいにおいになっていないか
- カビっぽいにおいはしないか
この4つを見て、食べられそうかやめたほうがいいのかしっかり判断していきましょう。
そしてダニによるアレルギーを起こさないようにすることが大切です。
ダニによるアレルギーは、命にかかわる重大なものとなってしまうことがあります。
そして、そこまでいかなかったとしても、アレルギー症状はつらいものです。
この記事を読んで、注意しようと思っていただく方が増えたらうれしいです♪
お好み焼き粉開封後は冷蔵保存して、早めに食べ切るようにしましょう!