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発達がゆっくりな2歳8ヶ月の息子。
1歳半健診では、発語ゼロ、指さしもできずに要観察になっていました。
4月(2歳11ヶ月〜)からは、療育園に通う予定です。
さて、そんな息子が2歳5〜7ヶ月に驚くほど急成長しました。
模倣スキルが上がり、2〜3語文が出て、歌をうたい、コミュニケーション能力が明らかにアップしたのです。
この記事では、発達に遅れがみられる息子が急成長した背景や、取り組んでよかったことについて考えてみたいと思います。
Contents
【1〜2歳】息子のことばの遅れと喋るまでの経過について
息子のこれまでの発達過程について。
1歳3ヶ月頃からバイバイや指さしができないことをキッカケに発達の遅れに悩みはじめました。
息子はよく笑うし目も合うので思い過ごしであってほしい、と思う一方、まねできないことに違和感を覚えて、検索魔になり、『発達障害』のワードが頭から離れなくなりました。
案の定、言葉も遅く、1歳10ヶ月になるまでは喃語しか喋りませんでした。
▼バイバイなど模倣(まねすること)ができなかった
関連1歳4ヶ月過ぎてもバイバイができないから支援センターで相談してみた
▼1歳半健診で引っかかった
関連【1歳半健診】発語なし&指さしできず引っかかる。内容と要観察になった例
▼発達障害を疑った
関連1歳8ヶ月でも喋らなかった息子、自閉症スペクトラムの特徴に当てはまる
▼数字を喋るようになった
関連1歳10ヶ月、言葉を喋れなかった息子が最初に数字をかぞえるようになった
▼2歳1ヶ月、名詞やアルファベットを喋るようになった
関連【2歳】言葉がでる前兆は?発達ゆっくりな息子がついに名詞を喋った
▼2歳2ヶ月、応答の指差しができるようになった
関連【2歳2ヶ月】応答の指さしができなかった息子がついに習得。次の課題。
そして最近。
2歳5ヶ月から人見知りがなくなり、親以外の人にも懐くようになって、人まねも増えてコミュニケーション能力が上がったなあ、と思っていた矢先、
2歳7ヶ月で2語文が出て、要求語が出て、言葉が劇的に増えました。
個人差が大きいので一概には言えませんが、一例として、発達を促す効果を感じた背景を以下にまとめます。
【1歳9ヶ月〜】ABA療育の関わり方を家庭で実践した
以前、自閉症スペクトラム障害など発達障害の症状を改善することが実証されている『ABA療育』について書きました。
関連【1〜2歳】ABA療育って?自閉症(ASD)・発達障害の子どもに有効
アメリカでは、多くの州で保険適用されるほど自閉症児の療育として効果が証明されていますが、2020年現在、日本ではまだ公的な支援はなくセラピーを提供している専門機関も少ないです。
わたしは一度、息子が1歳9ヶ月のとき、ABAで有名な『つみきの会』の発達相談(初回に限り、未入会でも受けられる)を受け、マッチングの課題などをしていただき、ABA療育の基礎的な関わり方を教わりました。
藤坂代表の息子への接し方や言葉かけ(褒め方)を見て、ものすごく勉強になりました。
ただ、自宅訪問のセラピーを受けるとなると、公式サイトを見る限り、月に10万円近くかかりそうで、それは金銭的に厳しかったので、まずは自分でできる限りがんばろうと思い、入会はしていません。(セラピーなしで入会だけでも参考書やDVDは買えます)
つみきの会の藤坂龍司代表と、日本の自閉症療育のトップランナー井上雅彦教授との共著、家庭で無理なく楽しくできるコミュニケーション課題30―自閉症の子どものためのABA基本プログラム2などを参考に、息子への関わり方を見直していきました。
とにかく褒める、いままでも褒めていたけど、もっとオーバーに、タイミングよく、課題を達成した直後にガッツリ褒めました。
やってほしいことができないときはプロンプト(手助け)をして、その直後にも大げさに褒めて、身につけさせたい動作を繰り返すことで強化していく。
問題行動があったときや、何かができなくても、頭ごなしに叱らず、無視(消去)して、正しい方法を導いて、最後は必ず成功体験で褒めて終える。
ざっくり言えば、わたしが取り組んだことはそれだけで、トレーニングと呼ぶには程遠いかもしれませんが、ABA療育の原理は常に頭に置いていました。
すると、それからほどなくして、息子の共同注視力が高まり、絵本を読むときの指さしが増え、1ヶ月後には数字を喋るようになりました。
そしてその3ヶ月後には、言葉(名詞)をたくさん喋るようになり、要求が増えてきて、格段にコミュニケーションが取りやすくなったのです。
動作模倣で、手をあげる、タッチ、ピース、1本指、拍手、サルのポーズ、ゴリラのポーズ、うさぎのポーズなどを教え、模倣する力がついたことも実感しました。
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【2歳4〜6ヶ月】保育園で集団生活を送ってソーシャルスキルが身につき始めた
次男の出産に伴い、一時的に保育園に通わせていました。
短い期間でしたが、わたしとほぼ2人きりで過ごしていた普段の生活から一変して、
同年代の子どもたちと干渉し合いながら過ごし、ソーシャルスキルが身についたように思います。
関連ことばの発達が遅い息子が、保育園に通った様子と変化【2歳4ヶ月】
(この記事を書いた頃はまだ変化が少なかったけれど、その後の通園で劇的に成長!)
はじめて親と離れて戸惑ったと思いますが、その不安な状況こそが、人の気を引くためのスキル(共感や要求のコミュニケーション)を引き出してくれたかもしれません。
それまで親以外にほとんど関心を示さなかった息子が、1ヶ月もすると(2歳5ヶ月頃から)お友達や先生に笑いかけたりハイタッチしたりするようになりました。
(ハイタッチは自宅ABA療育で教えました)
なかなかしてくれなかったバイバイも、すんなりするようになってびっくりです。
「周りがやっているからやろう」という感覚が芽生えたのか、切り替えは苦手ながらも、それなりにみんなと足並み揃えて活動していました。
この頃には模倣スキルがかなり上がって、保育園で覚えてきた踊りや、YouTubeのダンスを家で踊るようになりました。
【2歳5ヶ月】下の子が生まれて、名前の概念を認識した
下の子が生まれ、赤ちゃん返りがありつつも、なでなでしたり足を動かしたりと、興味も持っている様子。
はじめは「あかちゃん」と呼んでいましたが、しばらくすると「○○○」と名前で呼ぶようになりました。
弟の名前を覚えたのをキッカケに、自分の名前も言えるようになりました。
また、それまでわたしのことも夫のことも「パパ」と呼んでいたのですが、ついに「パパ」と「ママ」を使い分けるようになり、いまでは毎日「ママ!ママ!おーい!」と呼んでくれるようになりました。
(写真を使って教えた)
里帰り中には、妹と犬の名前や、ばぁば、じぃじの名称も覚えました。
【2歳7ヶ月】里帰りで言葉が爆発した
大家族でにぎやかな生活
次男を出産したあと、1ヶ月近く里帰りしていました。
わたしの実家には、父、母、妹、犬2匹がいて、年末年始は弟も帰省して、夫も来ました。
そんな賑やかな生活を送って、みんなに構ってほしいからか、急激に言葉が増えました。
言葉の爆発期というのか、あるとき2語文が急に出て、歌をうたう発音もしっかりして、3語文もたまに喋るようになったのです。
ほしいものをことば(ごはん、お茶など)で要求することもいつのまにか覚え、指さしとアイコンタクトで訴えることが増え、クレーン現象も減ったように思います。
はじめての2語文は、
「水が流れてきた!」
みんなでテレビを観ているとき、水道から水が出てきたシーンをみて言ったのですが、突如ハッキリ喋ったから耳を疑いました。
これまでにも「うんち、くさ!」とか「犬、ワンワン!」とか言葉をつづけて言うことはあったけど(これも2語文なのか?)、
名詞と動詞を組み合わせて喋ったのは、そのときがはじめてでした。
田舎で伸び伸び、運動しまくった
自宅での生活だと、マンションだし外も駅近で車通りも多いから、行動範囲が限られて運動不足だったように思います。
帰省している間、実家は田舎の一戸建てなので、すぐに外に出られるし、いつでも思う存分走り回ることができて、それが言葉の発達につながったかもしれません。
毎日おさんぽして、家の階段を上り下りして、犬を追いかけまわして、2歳児の体力に脱帽!
っていうくらい、本当に1日中走りまくって運動していました。(赤ちゃん連れで散歩連れて行くのはなかなか大変だったー)
以前、親子教室でからだを動かすことで言葉も発達する、という講義を受けました。
息子はジャンプが苦手、と感じていましたが、この頃からジャンプも上手になりました。
ブランコやトランポリンは言葉の発達にいいみたいですね。
【2歳半〜】食べられるものが増えて口の筋肉が発達した
好き嫌いが激しくてお肉など硬いものを食べなかったのですが、最近はわりと口にするようになりました。
年末年始で普段よりいいものを食べていたせいかもしれないけどw お肉を4切れ食べたことにはおどろき。
以前、栄養士さんから、顎や口の筋肉の発達が言葉の発達を助ける、と聞いたので、いろいろ食べられるようになったことも関係したと思います。
まとめ:ABA療育と親以外との交流が発達によかった
以上、息子の発達を促したと思う背景をまとめました。
なによりもよかったのは、ABA療育を学んだこと、集団生活を送ったことです。
わたしの場合、癇癪を起こした息子にイライラしてたまに諦めてしまうこともあって、←よくない例
まだまだ手探りで勉強しながら実践しているのですが…
それでも、なるべく癇癪やクレーン行動には反応しないように心がけ、自宅で無理のない範囲で行い、息子は顔つきが変わりました。(目合わせが増えたような)
同じように言葉が遅れている子どもには、効果があるのではないかと思います。
覚悟を決めて、幼少期から毎日の集中トレーニングに取り組んだ方の中には、劇的な成長をみせた自閉症のお子さんもいるようです。
ABA療育は1歳後半〜3歳から始めるのが最も効果的である、と言われています。(4〜5歳からでも十分改善が期待できる)
発達障害の子どもはもちろん、定型発達の子どもにもいいとされる教育なので、そのノウハウを学ぶことは誰にとっても損ではないはず…。
批判的な見方もあるようですが、わたしは早期発見、早期療育、コンプライアンスを築き教え込む、というABA療育の方針に賛同していて、すぐには効果がなくても、信じてつづけることも大事なのでは、と思います。
【言葉をため込んでいたタンクがいっぱいになって、あるとき急に溢れてくる】
そんな話をよく聞くけど、それに近いものを感じました。
また、息子のように、集団生活に揉まれて、ことばが引き出されることもあるかもしれません。
ワンオペやそれに近い状態だと、子どもが会話を聞く機会が少ないから…。
息子の成長には、親以外との交流もよかったと感じています。
いまの悩みと今後の課題
ことばが増えてきたとはいえ、まだまだ不明瞭なことも多く、宇宙語も喋っているし、会話はほぼできません。
「何歳?」「2さい」「名前は?」「○○○」
だけは、ABAの教え方で言えるようになりましたが、質問に答えるのはやはりむずかしいです。
普段は比較的おとなしいですが、最近はイヤイヤと癇癪がはじまると手に負えないほどひどいので、対応を模索中…。
好きなことをしているときに中断させられるのが大嫌いで、泣いて飛びついてくるので落ち着かせるのが大変です。
切り替えや見通しをもつことが苦手なので、絵カードも使いながら、家庭でABA療育をつづけていこうと思います。
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